続 ページ13
続
五「本当のことだろ。オマエ色んな所に毎日飛ばされて呪霊を祓って。こっち戻ってきて教師もして。イカレてる」
突然の内容に驚きながらも聞くと、彼はまた続けて話す。
五「今朝だって地方から帰ってきたばっかりなんだろ、オマエ」
『え、なになに。私の観察でもしてた?』
五条くんの言葉に驚きながらも冗談を言えば、彼は ちげーし と大袈裟に反論した。
『呪術界は万年人手不足だからね。クソな扱いを受けることもあるよ』
未来ある若者に現実を突きつけるのは酷だね、と少し後悔
『でも これだけは知って欲しい、私が教師をしているのは私の意思。君らを立派に成長させるのが私の夢。期待してるよ』
3人の顔を見れば素直に話を聞いてくれていたのが分かる。でもなんだか小恥ずかしくなって、全力で話をそらす。
『ってことで、長話しちゃったけど任務おつかれさま。はい帰ろ帰ろ』
呪霊の気配も全て消えている事を再確認し、来た道を戻っていく。後ろから3人も続いて着いてきた。
家「せんせー、お寿司!」
五「俺あそこ行ってみたい。ほら、この間の」
夏「嗚呼、この間話した。ファミレス?」
五「そうそれ」
補助官の待つ車に乗り込む前、突然ワイワイと後ろが騒がしくなった。私の引率後に飲食店に寄ることが定番化して、同時に益々遠慮がなくなってきている。
『え、もうお腹すいたの君たち。朝ごはん食べてきたんじゃないの?』
五「食ったけど。小腹すいた」
『えぇ、成長期こわ。スタバとかじゃダメ?』
五「腹減った。ふぁみれす行こーぜ」
家「てか五条のファミレス行ったことないって話、いつ思い出しても笑えてくるんだけど」
笑いを堪えながら話す家入ちゃんの言葉に、
私も少し驚いてしまった。
『行ったことないの?ファミレス』
五「無ぇ。悪ぃかよ」
家「さすがボンボン」
夏「悟おぼっちゃま だったかな」
五「だー、うるせぇ」
2人にいじられ、五条くんは不貞腐れた顔をする。
『じゃあファミレス行こっか?』
家「センセーお財布が寂しいからって安い方に逃げたね」
『その通り。許して。だけじゃないけど、五条くん初ファミレス記念お祝いしよーよ』
五「記念か、」
夏「そもそも、先生相手にご飯鷹るのは良くないんだけどね」
家「せんせーがいいって言ってるんだし」
『うん、いいよ。可愛い生徒の為だね』
補助官に行き先を伝え、
私たちはファミレスへ向かったのだった。
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作者名:あまね | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/easye1/
作成日時:2023年9月9日 21時