女の子ですが！ (ページ34)

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？？？はなれずページ34

＞ mizuki @rq

瑞「…え、寝てる？」

1本目のYouTube撮影が無事終わり、2本目に入るところだけどスタッフさんの準備が多少かかるようで。大部屋へと戻ってきたが、そこには既にソファに座るはしもっちゃんとそれに寄りかかるあずま。

まつ毛長えなコイツなんて明後日のことを考えながらそっと近づくと、目がぱちっと開いた。うわ。

『近っ』

瑞「いや起きてるって言えよ」

『んー？寝ないでしょ瑞稀くんじゃないんだし』

瑞「…一言余計だわほんと」

涼「バチバチしない」

『やめてえ髪触らないで涼ちゃん』

ゆるい仲裁とともに髪の毛をくしゃくしゃにされるがまま、拒否するも言葉だけなあずま。ふーん…俺はちょっと近付いただけで、ゲッ、ウワッ、的な顔されたのに？

…と思うのも馬鹿らしいな。はいはい、“いつもの”ね。

優「お。今日は涼ちゃんはなれずデーなんだA」

『…？定期的に言ってるそれはなに…？』

自然と溜め息が零れて、テーブルに置いてる大量のお菓子に近付くと同時に入ってきたのは、なんでかスタジオに残ってたらしい野郎組3人衆。

さて、“いつもの”、優斗が言った“涼ちゃんはなれずデー”というのは。

猪「そんままでしょ」

優「つかずはなれずな2人がくっつくんだから。正式名称は“はなれずしか残らないデー”だよ」

猪「定期的にやってくるカップルになる日ね」

『付き合ってないですけど…』

涼「…つかずはなれず…？」

猪「カップルだろーが！ずっと隣いるし、Aあんなに厳しいのに頭触られてもそのままだし、ゼロ距離だし！！」

2人が全部言ってくれました。そういうことです。つまりはしあずがイチャイチャする訳分からない日。

ちなみに、ハハハなんて笑ってる作間はこっちに来て、無言でお菓子を選び始めた。

優「そろそろちゅーとか許しそうで俺こわい」

涼「おっ」

『誰が許すか』

しばらく会話を聞き流してたけど、そんなことされたら瑞稀くんのとこ行く…なんて聞こえたものだから個包装の袋を開けながら振り返る。

…ふーーーん、へえ？

瑞「どういう意味か知らないけど…俺ははしもっちゃんみたいに優しくないから、許しでなくても無理矢理するかもね」

『ッ前言撤回ゼッッッタイ行かない』

楽屋が一気に動物園になる中、隣からヒェ…ってか細い声が聞こえた。

なんかムカつくからからかっておいただけです。誰がするか。

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