女の子ですが！ (ページ21)

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あれから数週間後。再びチームラボプラネッツさんで撮影の日。

『あーっつい……っぅぐ、』

もう夜なのに、夏が本気を出してきてこの気温。

顔回りをパタパタ手で煽いでると上から何かのしかかってきた。…いや、何かって、見なくても分かる。

『優斗重い暑いカメラ回ってる離れて』

優「カメラなかったらいいんだ」

『…』

優「ごめん俺が悪かったからその目やめて！！？」

『もう、くっ付きたいならさくまとかに行きなよ』

優「いやそれは普通に嫌だけど……あ」

今日は白衣装やメンバーカラー衣装とはまた違う、カッコいいような、スマートな、赤衣装の撮影。
しっかりめでオシャレなデザインのパーカーに、なんてったってショートパンツ。

珍しくガッツリ出てるそれ…私の脚に優斗の視線が落ちた。アウト！

優「待て待て待てAちゃんなんで離れんの」

『涼ちゃんヘルプ』

涼「んー？どうしたのA」

『ヘンタイがいる、困ってる』

涼「え？…優斗？」

『優斗は脚が好きっぽい』

優「いやいやいや！？」

瑞「優斗なにしたんだよ…」

優「誤解！！！」

そばにいた涼ちゃんのうしろに隠れると、横にいた瑞稀くんも加わってはしみずからの冷たい視線を浴びる最年長。

ふふふ、なんか可哀想だけど面白くて、思わず口元が緩む。

優「…嬉しそうにしやがってー！」

『うわっ、ちょ、メイクしてもらったんだからダメ！さくまにして！』

優「だからなんでだよ！！」

涼「あーあーあー…」

瑞「はしもっちゃん親じゃん」

頭に手を伸ばしてきた優斗に危機を感じて更にうしろへと隠れた。今日は綺麗にストレートにしてもらったから、死守しなければ。

ほらほら、って宥めるパパな涼ちゃんと呆れ顔の瑞稀くんを間に挟んで、バチバチ睨みあう。

…さーて。ぶは、って吹き出したのは一体どっちが先だったかな。

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