鹿おどし ページ7
入学から1ヶ月がたち段々と高校生活にも慣れてきた頃
教壇では丸山先生がわかりやすく、いや面白く？授業をしている
丸山先生は面白いけどかっこよくて授業がわかりやすいので生徒の中でも密かに人気がある
丸山「ええか、【鹿おどし】てのはシーソーみたいなもんや。
こう、なんていうか高級旅館にありそうな！
これはな日本独特のもんで他国には似合わないんよ。なんでかっていうと…」
不意に窓の外を見るとグラウンドでは村上先生が授業をしている
上下ジャージで頭にハチマキを巻いてる
サッカーボールを蹴る姿の中に見知った顔を見つけた
あ、智洋だ
へー意外とリフティング上手いんや
隣にいる男の子にちょっかいをかけられながらも繰り返すリフティング
真面目な顔で集中しながらボールを蹴る幼なじみから黒板に目を移す
板書が意外と進んでいて焦りながらもノートをとる
丸山「…てことでそろそろ時間やから早めに終わらせるで
明日はこのページの段落から始めるから少し読んどいてな？」
生徒「きりーつ、礼」
丸山「はい、どうもどうもー」
未来「やっと終わったぁ!
お昼、お昼食べよ！！」
『食べよっか笑』
小「俺もご一緒してもええかー？」
未来「食べよ！早く食べよ！
お腹空きすぎて死ぬかと思ったわー」
『未来大袈裟やって笑
あ、望って委員会何やったっけ？』
小「図書委員やで」
未来「図書委員っぽくないよな？」
小「仕事楽そうやしええなー思って」
3人でご飯を食べながら話すこの時間は結構好き
最初はあれだけキャーキャー言ってた未来も慣れてきたようで最近はない
…まあそっちの方が耳がキーンとしなくていいかな笑
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作者名：earth | 作成日時：2020年7月7日 0時
