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時刻は7時50分に差し掛かろうとしていた。8時まで、もう時間がない。
「どうすんだよ…！」
「こっちの意図がバレた今、下手に動かない方がいい」
「先生からの質問はどうする？…もうすぐ8時になる。投稿者が名乗り出なければ、誰かが死ぬ」
逢沢くんの言葉で、空気は重苦しく沈む。そんな中、痺れを切らしたように甲斐が声を上げた。
「おい！！誰があの動画流したんだよ」
「俺じゃないよ…」
「っ僕も違うよ！」
睨まれた男子達はもちろん否定する。それで更に苛立ったのか、甲斐は立野くんの胸倉を掴みあげた。
「なら一人ずつ吐かせるしかねぇな…！」
「とか言ってお前だったりしてーー！」
その時、兵頭が甲斐に疑いの目を向ける。その煽るような言い方に、甲斐は「あ？」と低く噛みつく。
「一番似合いそうだもんな、アイツの苦しむ姿見て、興奮するとか」
「ってめぇ…！！」
瞬間、甲斐は躊躇なく兵頭を殴りつけた。自業自得、とも言えるけど、流石に殴るのはどうかと思うわ。
「ねぇ、景山さんのストーカーの仕業だとしたらさ、プールによく顔出てたんじゃない？」
「…うちの男子は見かけなかったけど、」
「別に男の仕業とは限らないんじゃない？女だっているでしょ、そういうヤツ──ねぇ！あ、そういえば香帆さぁ、澪奈と昔仲良かったよね？」
唯月はわざとらしく声音を明るくして、香帆に問い掛けた。
「はぁ？なにいきなり」
「どうして急に話さなくなったの」
「あんたに関係ないでしょ」
ギスギスしたやりとり。唯月はやり逃げXが香帆だって疑ってるから、わざと香帆を話に出して、香帆を追い詰めようとしたんだと思う。
「どうしたの香帆…」
「なんでもなーい」
いつも一緒にいる華が戸惑うほどの豹変に、私の"やっぱり…"という気持ちも強くなっていく。
「もし女子がやったなら、犯人は茅野じゃない？」
抑揚のない声で、涼音が言った。
「…えっ？」
「だって澪奈のことずっと追い掛け回してたじゃん」
「確かに、一番奴 隷が当てはまる」
皆の疑いの眼差しがさくらに向いた。…さくらって、こういうとき損な役回りだなぁと不憫に思う。ああいう性格だから、"あいつになら大丈夫だろう"と色んなことを押しつけられやすい。
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ここここ - 私もサ読み君が大好きなので、読んでいて思わず笑みがこぼれそうです (2019年2月11日 20時) (
レス) id: a0edfdd1ef (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 胎児????さん» コメントありがとうございます^^そんな風に言って頂ける程の文ではありませんが、大変嬉しいです…！最近客観的に自分の作品を見るということが難しかったので、他の方にそう言って頂けるのはとても励みになります！これからの展開もぜひ見守って頂けたらなと思います。 (2019年2月9日 17時) (レス) id: d2c549795f (このIDを非表示/違反報告)
胎児????(プロフ) - コメント失礼します。本当はコメントは控えよう！と思って見ていたのですがあまりの素晴らしさにコメントを書かずにはいられませんでした。お話の進め方や書き方がとてもお上手で読みやすいです。これから里見くんとの関係がどう変化していくのかとても楽しみです。 (2019年2月8日 19時) (レス) id: 8684af6c84 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - ソラさん» コメントありがとうございます^^次のお話でもっと里見くんとの関係を掘り下げていく予定なので、お楽しみ頂けたら幸いです…！ (2019年2月8日 19時) (レス) id: d2c549795f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 里見くんとの和解というか、優しい展開になっていくのをゆっくり見守りたいです。かっこいい。 (2019年2月8日 5時) (レス) id: 06b27bfe9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2019年1月27日 22時
