混ぜるな危険小ネタ集！その５でいいみたい！

△昨日の友は今日の敵13 ページ15

結果から言えば、筆箱は見つからなかった。
精一杯探したんだ。
道具箱の中をみても、手提げの中を確認しても、ロッカーを探してみても、普段俺が使っているどこを探しても見つからなかった。
これ以上どこを探せばいいのか見当もつかない。
どこかに持ってったわけでもないし…。
仕方ない。帰ったらせん兄ちゃんに相談しよう。
本当は愛ゴリも一緒に探してほしかったんだけど、担任の先生に呼び出されたらしくていなかった。
まぁあいつは自由なやつだから呼び出されることに疑問は抱かないけど、先に帰っててと言われたらちょっと寂しい。
不安なことがあった後だと独りでいるのは心細いんだ。
それに、愛ゴリに直接言われたわけじゃなくて、愛ゴリの同じクラスのまろから伝言を聞いただけなんだ。まだ会えてないという事実がさらに不安を煽る。
更に…………。


とりっぴぃ「この呼び出しは…、止めだよなぁ…」

机の中に、見覚えのない置手紙があった。
そこには…

放課後
一人で河原に来い

とだけ書かれていた。

怪しいことこのうえない。
河原と言ったら、ここからちょっと距離がある。
到着するころには夕日が沈みかけているだろう。
でも、もしここで…もしここでこの呼び出しを無視したら…。
何をされるかわかったもんじゃない。
それに、この呼び出した人なら俺の筆箱の在りかを知っているかもしれない。

とりっぴぃ「一人でってことは、誰にも教えるなってことだよね…」

一回家に帰るか、どうしてもと愛ゴリに話すかした方が良いのかもしれない。
でも、できれば自分の問題は自分で解決させたい。
もう…恐ろしい敵はいないんだから。

とりっぴぃ「…早く行って、早く帰ってこよう」

俺はランドセルを背負って、重い足を河原に向けて進めるのだった。

−−−−−

※カット部分※

置手紙への葛藤

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