今日:1 hit、昨日:16 hit、合計:28,982 hit
小｜中｜大
#20 ページ21
ーー彼女が好きだ。
でも、そのことがいつまで経っても言えなくてもどかしい。いざというときに勇気が出なくて、また会えるんだから言わなくてもいい、という感情がでてくる。
『……無理だよ』
将来、彼女を養って支えていくこともできると思った。付き合った先のことも考えてみるのも、いいと思った。でも、言えなかった。
『オレがアイドルになって夢見させてやるから』
『その時まで待ってて』
あの時も、もう少し踏み込めば言えたはずなのに。
『幼馴染み、だから……ですか』
『……うん』
あの時も。
あの時も、あの時も。
そうやって思い出が重なっていくうちに、彼女との最後の会話。
『じゃあな』
『……うん、さよなら』
……これが最後だなんて、分からないじゃないか。
何回も悔やんだ。思い出すたびなんで言わなかったんだと自分を責める。
独りの部屋の中、ただ茫然と夜の空を眺めた。曇った夜空は先が何も見えなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
「アイドリッシュセブン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつめみく - 三月結婚しよう。 (9月28日 17時) (
レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2018年11月30日 18時
