今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:28,973 hit
小｜中｜大
#17 ページ18
「なんでって……」
彼は狼狽えた表情を見せる。
「それは」
周りの視線を気にしているようだ。階段の踊り場は、誰も人はいなかった。五秒、空いて彼は目を逸らしながら言った。
「……そんなことどうでもいいだろ」
「早くしないと親が待ってるから」
笑顔ではぐらかされた。それはぎこちない笑顔で、表情をよく見れば、緊張した面持ちに見えた。先を行った彼の耳はほんのりと赤い。
「幼馴染み」
階段の上で見下ろして、私は声を発した。少しだけ、大きな声になってしまった。三月は急に大きな声を発した私を見上げて、小さく首を傾げる。
「幼馴染み、だから……ですか」
ぐっ、と卒業証書の筒を握る。緊張で段々と声が小さくなる。彼の大きな目を見据え、返事を待った。ひんやりとした冬の空気が肌を通る。三月は、私に背を向けて言った。
「……うん」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
「アイドリッシュセブン」関連の作品
【アイナナ】 vale Side百
背中を押してくれるのは…6【IDOLiSH7】【TRIGGER】【Re:vale】【ZOOL】
【アイナナ】再会したら日常が変わってしまった7
関連：
過去の名作を探す
もっと見る
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつめみく - 三月結婚しよう。 (9月28日 17時) (
レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2018年11月30日 18時
