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#14 ページ15
「冗談だよ、じゃあね」
私は逃げるように家に入った。玄関に入るなり、生暖かい暖房の空気が体を包む。今日は複雑な気分で、夕飯を食べる気も起きない。夕飯を作って待っていた母に軽く謝罪をして自分の部屋に入る。
私はただの幼馴染み、友達として彼と遊んだり、勉強をしたかっただけなのに。好きは好きだけれど、違うんだよ。そのすれ違いをもどかしく思っていた。この友達関係をずっと続けるのは彼に悪い気もするが、逆に恋人になるなんて考えられなかった。
ベッドに倒れ込み、足をバタつかせる。上を向くと、閉めていないカーテンから柔らかい月の光が差し込んでいる。それさえうざったらしく思えて、カーテンをすぐに閉める。病んで、卑屈で、人を好きになれない私は、どうしたらいいんだろう。
『大人になっても変わらないものもあるよ』
『少なくともオレは変わらないから』
本当に、そうなの？
そう思ってしまう、『変われない自分』に嫌気が差した。
「さよなら、しなくちゃな」
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なつめみく - 三月結婚しよう。 (9月28日 17時) (
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作成日時：2018年11月30日 18時
