1 ページ3
いま手元に届いた入部届。
でも本人はまだ来ていない。
澤村「今日入部締切のはずなんだが…おかしいな」
困ったように頬をかく主将
菅原「……雪ヶ丘?日向と同じところか」
日向「呼びました?!日向って呼びましたよね?!」
菅原「あー、うん。この」
鈴風Aって奴知ってる?
『間に…合いました?』
扉を押し開け、フードをかぶりながら困ったように笑うものを見て、
少なくともこの場にいた全員は思った
こんなに美しいものがこの世界にあったのかと
澤村「マネージャーかな?」
『……俺は選手です』
フードをパサっと外す。
心做しか暑い体育館に涼しい風鈴のような音が響いた気がした
影山「コート上の……」
月島「貴公子?」
その男は顔を上げ、あたりを見渡すと、一直線に歩いていった
『君…雪ヶ丘の人だよね』
日向「え…まぁソウデスネ、…」
カチコチに固まりながら言う彼を見て、
その男はクスッと笑いながら言った
『君と共に戦いたくてここに来た』
コロコロと鈴の音のように笑いながら。
愛おしそうに見つめる瞳
その見ているだけでも惚れ込んでしまいそうな場面を切り裂いたのは
この男だった
影山「つかなんであんたがここにいんだよ。白鳥沢に行けば良かったんじゃねぇか?」
『話聞いてた?俺こいつ追っかけてきたって言ったよね?』
影山「なんでこいつなんだ」
『試合てみたんだ。彼の勝ちへの執着、圧倒的な身体能力』
この子にトスを上げたい、
レシーブを教えたい、
スパイクを共に打ちたい
『その一心で追いかけてきた』
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←設定
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:駄菓子菓子 | 作成日時:2022年6月26日 21時