浅くて深い【ナナオは立派なユーチューバー】

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「この子が噂のハンカチを拾ってくれた人…です！」




『どうもーっ』



ナナオの早口が隣から聞こえておもわず少し笑ってしまう




「お名前はなんとお呼びすれば…？」




『じゃあ…Aで！』




「A…か、了解です」





「Aさんは、僕のチャンネルはみたことが無…いですよね？」




見てませんようにと願いながら言ってますというのがばればれなナナオ




『そうですね…でも、声優あるあるは少し拝見したことがありました！』





「ちなみに…誰が好きですか？」




『いやぁ、ほんとににわかなんですけど、岡本信彦さんが好きですね…』




「のぶくんいいですよねー…」




声優の話で数分使い、ナナオが話を切り替える




「この撮影、前日くらいから予定されてたと思ったでしょ？」





「十分前くらいに出会ってそのまま取ってるの。すごくない？！」





『ナナオさんの一言目があの…デート前でしたか？ですからねw』






「だって前と雰囲気違いすぎて…」





目をそらし小っ恥ずかしそうに言う彼





『なんか気合い入れたくなって…大学も休みでしたし』





「いや、ほんとに今はモデルみたいですけど、前あったときは


美少女の社畜見たいな疲れた顔してましたから」




『美少女ってwそんなお世辞はいいですよっ！』




「そうですか…じゃあやめときます」




『え、まじでお世辞なの？』





「てかヤバいリスナーじゃないのにこのテンポ感で行ける人は初めて」




あ、やばい…つい動画のナナオに似せて話してた…




『そうなんですか？笑』




そのあともうまくごまかしたりしながら動画を取り終えた

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