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あさ起きると、昨日の動画のことが頭に蘇ってくるのを感じた




顔がじわじわと熱くなり、口の両端が無意識に上がる




『やっば……』




別に彼のリアコとかそう言うんじゃない




ただ前からずっと変わらない彼の話し方、顔、声が好きだから





好かれていることが嬉しかった






『今日、少し散歩してみようかな…』




大学もないのに外に出歩くなんてこと殆ど無いけど




『ナナオに会えるかな……』



口角がつり上がってしまっている私はこうつぶやいた





いつもよりも身だしなみに気を使った




ほとんど着たことのないニットにスカート




おまけにふわふわのコートでいかにも女の子




髪の毛はくるくるに巻いてハーフアップに





メイクもナチュラルに見せる厚化粧笑




前髪をセルフで切ったのも初めて




『あ……やらかしたあ…』



目の上辺りに切ろうとしたら眉ぴったりに切ってしまったり



そんなことがあっても





私はいつもより輝いていた




『いってきます!!』




誰もいない部屋にそう言い放ってるんるんと外を歩く





すると、後ろから呼び止められる





「あの…」





『……はい?』




この声、まさかと思いくるっと振り返る





ナナオだ…




「あ、すみませんデート前でしたか?」




なんて寝ぼけた質問をされたものだから私はぷっと吹き出して返事をする


『そんなんじゃないですよ笑。』





「そうですか、、あの、僕youtuberでして、、カメラってOKですか?






『はい!大丈夫ですよ!』





「ありがとうございます」




そこのカフェでお話をすることになった




ナナオの動画に出れる……




無言で二人並んで歩いていると、ふとナナオの顔が目に入った





耳まで赤く、緊張したような顔だ。





『……さ、寒いですか?マフラー貸しましょうか?』




「い、いえ!大丈夫です!もう着きますから…」




ほんの数秒後、カフェについて席につく





「あの、顔出しって…」





『大丈夫ですよっ!』





「ありがとうございます!」





「今回は…」



私がハンカチを拾ったときの恩返しとして話しかけたと言っていた




『そうですか。わかりました!』




「撮影始めますね…」




その言葉を始めに、彼の雰囲気は一気に変わる





「ナナオです、今日の動画は…ハンカチ拾ってくれた人に話しかけてみたー!!」

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田中 - 名前長野県にしたらとんでもないことになってしまった。 (10月27日 14時) (レス) @page9 id: 83d709df17 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - とても読んでると幸せな気分になれます!続きを楽しみに待ってます!作者さんのペースでゆっくり投稿頑張ってください! (2022年11月28日 22時) (レス) @page5 id: e7d44280f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:駄菓子菓子 | 作成日時:2022年4月8日 22時

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