溺愛カノジョ【灰谷兄弟】 (ページ5)

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殴られた衝撃で1mぐらい吹き飛んだ私を仲間の数人が押さえ付ける

「強気なオンナが泣きながら許してくださいって懇願するのが堪んねーんだよ」

『......悪趣味』

「そんな態度とれるのも今のうちだな」

男はそう笑って私のシャツのボタンを外していく

シャツのボタンが全部外され、下着が丸見えになる

今度はスカートを脱がそうとしたその男を思いっきり蹴り上げた

2発目を受けて、弱っていたのか吹き飛んでいくその男

左右で私を押さえ付けていた2人もまとめて回し蹴りをくらわせて気絶させる

ああ、手が縛られてるから上手く動けないけど

『私の足を拘束しなかったのは誤算だったね』

そう不良共に笑ってみせる

すると額に青筋を浮かべて

このアマｧｧｧｧ！！

とこちらへと走って来る不良共

どうやろうか、なんて考えていたら廃工場の入口から背の高い2人組が歩いてくるのが見えた

「おい、うるせーんだけど.........華？」

「.........あ"？なに、オマエら」

その2人組は、らんちゃんとりんちゃんだった

初めは私の存在に気が付いていない様子だったけれど、

りんちゃんが気付いて私の名を呼ぶと、横にいたらんちゃんが青筋を浮かべてこちらへと近付いてくる

2人をみて動きを止めた不良共は顔から汗を垂らして焦った顔をしている

「あ"？？なに俺らの大切な彼女に手ェ出してんだ」

「華、何その格好

.........誰にやられた？」

らんちゃんが今にも人を殺.しそうな顔をして質問してきて

とても圧が怖かったので無言で気絶している総長らしき男を指さした

「...おい竜胆、こいつら殺.す」

「当たり前だ、兄貴」

そう物騒な事を言ったかと思えば2人は物凄い形相で敵を次々となぎ倒していく