愛 さ れ 一 般 人 3【名探偵コナン】

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｢杏｣



工藤宅へ着いて中へ入り、沖矢さん…赤井さんは変装を解いた


そしてソファで座って待っていた私の名前を呼び、抱き締めた





ふわりと匂う、煙草の匂い





赤井さんと出会った時も、こんな匂いだったな


なんて思い出していると、赤井さんは膝の上に向かい合わせで私を座らせる



じっと見ない限りいつも通りだが、よく見ればやはり顔が少し疲れてる





『お仕事、お疲れ様です』


｢…ああ、ありがとう｣





ふわり、と嬉しそうに笑って再び私を抱き締めた


首筋に赤井さんの髪の毛が当たって擽ったい





『こんな疲れた顔するまで大変だったんですね…』

｢ああ、重要な任務だったから仕方ない｣



『…それでも、心配ですよ』





赤井さんの目の下にうっすらと出来ている隈を親指でなぞれば


赤井さんは何を考えたのか、急に私を抱き上げて横抱きにして歩き出した





『えっ、ちょ！』


｢いい子だから暴れないでくれ｣





そう微笑んでちゅ、と額に口付けを落とした




それで恥ずかしくなって逃げ出したくなるのですが…！









歩いて行った先はなんと寝室だった


私を優しくベッドに下ろし、覆い被さってくる赤井さん

顔の横には赤井さんの手があり、逃げられない

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