愛 さ れ 一 般 人【名探偵コナン】

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『っ、逃げて！！爆弾…！！』


「「！！」」





女の子を抱き締めてできるだけ遠い所へ走る


絶対、この子に怪我なんてさせない






『…っっ』






ドカン！！！！！と大きな爆発音と同時に吹っ飛ばされて宙に浮いた体





あ、やばい





思い切り体を壁に打ち付けられた





『ぃ"…っ！』


「おねぇちゃ…っ」






震えた声がした

腕の中にいる女の子は見たところ怪我はないみたいだ





『怪我は…？』

「ない…」




『よかった…ぁ』




身体中が悲鳴を上げているが、女の子を助けられたのならそれでいい


痛みに顔を歪めながらこれからどうやってこの子を外へ避難させよう、と考えていたら叫ぶ声が聞こえた




「おい！！大丈夫か！」

「美少女ちゃん…！！」




あの警察官の2人だった


駆け寄ってきた2人は私を見た途端に顔を酷く歪ませてすぐ横にしゃがみ込んだ




「おい！怪我は…！？」


『や、私よりも先にこの子を外に、』



「「！！」」



そう言えば2人は目を見開いて驚き、すぐさま近くにいた警察官を呼んで女の子を預けた




「おねーちゃ…っ」


『助けるとか言ったのに約束守れなくてごめんね…

ほら、泣かないで…？可愛い顔が歪んじゃう』




私を見て泣きじゃくる女の子の頬を横になったまま手を伸ばし、優しく撫でて笑いかけた





『早くお母さんのところへ行ってあげて

絶対心配してるから、ね？』





そうして女の子と別れた

最後の最後まで女の子は私の方を振り返りながら歩いて行った

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