愛 さ れ 一 般 人【名探偵コナン】

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「杏ねーちゃん！！怪我は！？」


『コ、コナンくん…』




透さんの背中からひょこ、と顔を出せばコナンくんは緊迫した表情でこちらへ鬼のように猛ダッシュで走って来ていた






…コナンくんも般若かよ






そんなコナンくんにぎょっとして半泣きで溢れかけていた涙が引っ込んだ





『透さん、コナンくん、ありがとうございました…』





コナンくんにサッカーボールを返して2人にお礼を言えば、ほっとした表情で見つめてきた





「杏さんに怪我がなくて良かったです…」


「うん、杏ねーちゃんに何かあったらソイツをどうするかわかんないしね」






コナンくん…？？


満面の可愛らしい笑みでえげつない事言ってらっしゃいますけど…





透さんは私に近づいて人差し指で私の涙を拭った



そして、






優しく微笑んで瞼に1つ、口付けを落とした






『っっっ…！？！？』


「ふふ、顔が真っ赤ですね…可愛い」






おかしい！！！！！！








いきなりの事で動揺していたら横からコナンくんが私の手を握ってきた




「杏ねーちゃんが無事でよかった」




そしてニコ、と微笑んだ




え、何イケメン……………





きゅん、と高鳴った胸に気付かないふりをした






コナンくんに手出したら犯罪だからね！！！！！！

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