君に好きって言いたい。【茅ヶ崎至】 (ページ3)

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●牽制ページ3

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「何か今日いつもよりお洒落じゃない？何で？」

『え？そうかなー。今日サークルの飲み会あるんだ。』

「は、何それ。聞いてないんだけど。」

『だって今言ったし。』

「何で早く言わないの？」

『だって早く言ったら行くなって言うじゃん。』

「そりゃそうだろ。」

社会人の俺と、大学生のAは活動も変わってくる。社会人には当たり前にサークルなんてないし、こ～んなお洒落な格好した可愛い子だって会社にはいない。いや、世界中どこ探してもいないかなぁ。

……じゃなくて、Aのサークルって何だっけ？あんまり興味ない&男の話が聞きたくなくていつも聞き流していたけど、飲み会ってなれば話は別だ。

「その飲み会男いるんでしょ。」

『いるね。』

「じゃあ駄目。」

『私、束縛されるの嫌って言ったよ。』

「…じゃあ、もっと地味な格好にして。そんな可愛い格好してたらみんなAのこと好きになるよ。」

『もー、わがまま！』

重たくて、面倒臭くて、女々しいってことは自分が一番よくわかってる。彼女に対してこんな気持ちになるのは初めてだし、まず年下の女の子と付き合うのだって初めてだった。

だから可愛くて仕方がないし、できれば俺以外の男の視界に入ってほしくないって思う。だってさあ、可愛すぎるんだよ。地味な格好してたって可愛いんだよ？すごくない？俺の彼女。

『遅くならないようにするし、お酒も飲まないから。』

「ん～～～～～～」

『…帰り、連絡する。迎えに来て？』

「…わかった、約束ね。絶対連絡して。連絡しなかったら俺もう仕事辞めるから。」

『辞めないで。』

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