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「どうかしました?」


「…あのさ、笑われる覚悟で……いや、怒られる覚悟で話すけど。」


「はぁ……」



先ほどのAとのやり取りを正直に話す。Aに言われた言葉、Aが泣いていたこと。全てを話せば、監督さんは思いっきりため息をつく。そして、「至さん」と何とも低い声で俺の名前を呼んだ。



「は、はい」


「馬鹿なんですか?」


「酷くない?」


「酷いのは至さんですよ!女性にそんなこと言わせて…!」


「Aがあんなことを言った理由がわからないんだって!……泣きそうな顔してたのも、よく分からないし。」


「………信じられない……」


「…えー…」


「至さんってそんなに鈍い人でしたっけ?」


「なにが。」


「ちゃんと考えてください。もし至さんが、Aさんに他の女性を勧められたらどうですか?」


「…嫌だね。友達に勧められるならまだしも、Aに勧められるのは………って、」


「わかりましたか?」



______え?



俺だけには、そんなこと言われたくなかった。………待って。思わず自分の顔を覆ってしまう。Aは、俺のこと好きなの?だから、俺に三枝を勧められたのが嫌だったってこと?本当に?



「…てか監督さん、俺がAのこと好きなの知ってたの?」


「知ってたもなにも見てればわかりますよ。」


「マジか。」


「とにかく。Aさんにきちんと謝って、それからちゃんと自分の気持ちを伝えてください。」


「……………」


「今更、とか思ってませんよね?」


「ゔっ」


「恋愛に今更とかないですから。好きなら好きって伝えてあげてください。Aさんみたいな方、他にいませんよ?」


「わかってるけど……俺嫌われてないよね?」


「さぁ。」


「ちょっと、監督さん!」



呆れたような監督さんが、「ご飯できてるんで早く談話室きてくださいね。」とだけ言って部屋を出て行く。なんか、冷たくない?まぁ、監督さんは里美と仲良いし、そうなるよな。


あー……マジで馬鹿。再びソファへ寝転んで両手で顔を覆う。ちゃんと謝らないと。無責任な発言をして傷つけてしまったこと。けど、本当に俺のこと好きなの?確信ではないのについついにやけてしまう頰を叩いて、とりあえず談話室へ向かった。






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しあ(プロフ) - さわださん» さわだちゃんありがとう〜(T_T)そう言ってもらえてなによりです、、わたしもさわだちゃんの作品楽しみにしてるので、無理しない程度に更新頑張ってね、、! (2019年9月7日 8時) (レス) id: 57235b7de0 (このIDを非表示/違反報告)
さわだ(プロフ) - しあちゃん完結お疲れ様でした…!更新が本当に楽しみで、最初から最後まで素敵なお話でした(^ν^)私も頑張ろうって思えた!しあちゃんの作品の至さんが大好きです。そして何より、しあちゃんの作品が大好きです! (2019年9月6日 11時) (レス) id: d1a285d656 (このIDを非表示/違反報告)
しあ(プロフ) - うさぎさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…!楽しんでいただけているようで幸いです!これからもゆるゆる活動ですが見守っていただけたらと思います…!コメントありがとうございました! (2019年7月31日 10時) (レス) id: 57235b7de0 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - 久しぶりにこんなに素敵な小説に出会えましたっ!!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年7月30日 7時) (レス) id: ebaf376ead (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しあ | 作成日時:2019年7月16日 16時

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