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「…………」
『…………』
「………本当に、心臓止まるかと思った。」
『…ごめんね、ありがとう。救急車呼んでくれたんだよね。』
「Aちゃんがいなくなったら俺どうすればいいの？」
『…い、至くん……ちょっと落ち着こう？』
「落ち着けるわけないでしょ。俺がどれだけ心配してるかわかる？」
『……う』
「ホントに勘弁して。」
更に抱きしめられる力が強くなってだいぶ苦しい。至くんってこんなキャラだったっけ。なんて、考えている場合じゃない。至くんの声がいつもより近くてドキドキしてしまう。離してほしいと言っているのに、至くんはなかなか離してはくれなかった。
「コホン。戸城さん、点滴変えますね。」
『！ は、はい………至くん、ちょっと離して…！』
「……………」
やっと離してくれたと思ったら至くんはかなり不機嫌な顔をしている。看護師さんはそんな私たちを微笑ましそうな目で見てくるから、違うんです。ただの幼馴染なんです。と心の中で全力で否定をした。
『…そういえば、部屋の鍵ってどうしたの？』
「管理人さんが開けてくれた。相当焦ってたからね、俺も。」
『そうなんだ。』
「エアコン、壊れてたみたいだけど。」
『ああ……リモコンの電池買いに行こうとしたところで倒れたっぽい。』
「もう、あほすぎ。……何ともなくてよかった。」
『うん、ごめんね…？』
大きい手のひらが私の頭を優しく撫でてくれる。この様子じゃ相当な心配と迷惑をかけてしまったんだ。申し訳ないとは思いつつも、こんなに心配してくれるのがちょっとだけ嬉しいような。……って、こんなので喜んでちゃいけない。
『至くん、帰って休んだら？私が言うのもなんだけど顔色悪いよ。』
「……そうするわ。明日帰れるんだよね？」
『うん。今日だけ入院らしい。』
「なら明日迎えに来る。大人しく寝とけよ。」
『………はーい…』
もう一度私の頭を撫でてから、至くんが病室を出て行く。変にドキドキしてしまった。少しだけ早い心臓の音を掌を当てて確認する。そんなことをしていたら、隣のベッドにいた女の人に「いい彼氏ね。」と笑われてしまって、慌てて否定をした。
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しあ(プロフ) - さわださん» さわだちゃんありがとう〜(T_T)そう言ってもらえてなによりです、、わたしもさわだちゃんの作品楽しみにしてるので、無理しない程度に更新頑張ってね、、！ (2019年9月7日 8時) (
レス) id: 57235b7de0 (このIDを非表示/違反報告)
さわだ(プロフ) - しあちゃん完結お疲れ様でした…！更新が本当に楽しみで、最初から最後まで素敵なお話でした（＾ν＾）私も頑張ろうって思えた！しあちゃんの作品の至さんが大好きです。そして何より、しあちゃんの作品が大好きです！ (2019年9月6日 11時) (レス) id: d1a285d656 (このIDを非表示/違反報告)
しあ(プロフ) - うさぎさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…！楽しんでいただけているようで幸いです！これからもゆるゆる活動ですが見守っていただけたらと思います…！コメントありがとうございました！ (2019年7月31日 10時) (レス) id: 57235b7de0 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - 久しぶりにこんなに素敵な小説に出会えましたっ！！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年7月30日 7時) (レス) id: ebaf376ead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しあ | 作成日時：2019年7月16日 16時
