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ーーーピーンポーン……
何度かチャイムを鳴らしても出る気配はなく、もはや人がいる気配すら感じられない。もう一度電話をかけてみても繋がらないし、LIMEの未読のまま。
鍵は当たり前に開いていないし、合鍵なんて持っていないから部屋に入る術がない。せめて生存確認だけしたい…………。そうは思っても、何もできないでいる自分に腹が立ってくる。
「A、いる？」
お隣さんの迷惑にならない程度にドンドンと扉を叩く。返事はない。変な汗が出て、不安に押し寄せられる。名前を呼んでも、ドアを叩いてもAが出てくる様子がなく、ただ俺の不安心が大きくなるだけだった。
「……あの？」
「…………」
後ろから声をかけられ、振り返れば怪訝そうな顔をしている女性がいる。彼女はここの管理人らしく、さっきから俺の様子を見ていたんだとか。……なら早く声をかけてくれ。
「ここの部屋……戸城さんだったかしら？ご家族の方ですか？」
「…あ、いえ…電話をしても繋がらなくて、彼女の両親から様子を見てほしいと頼まれて来たんです。」
「そういうことでしたら、今スペアの鍵を持ってくるので少し待っていてください。」
俺の焦った様子を感じ取ってくれたのか、管理人さんが急いで下の階に向かってすぐに鍵を持って戻ってきてくれた。「彼氏さん？」と聞かれた言葉に対して、それどころではなく適当に「そうです。」と答えて鍵が開くのを待った。
「…A…！」
鍵が開いて勢いよくドアを開ければ、玄関のすぐそこで倒れているAの姿が。サーッと自分の顔の血が引いていくのがわかる。部屋の中の尋常じゃない暑さと、ぐったりとしたAの姿に視界が眩んでいく。
「救急車呼んできます！」管理人さんの声にハッとして、Aの体をゆっくりと抱える。体が暑い。熱がこもっているのがわかる。Aを支えている反対側の手でスマホを操作してAの母親に連絡を入れて、救急車が来るのを待った。
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しあ(プロフ) - さわださん» さわだちゃんありがとう〜(T_T)そう言ってもらえてなによりです、、わたしもさわだちゃんの作品楽しみにしてるので、無理しない程度に更新頑張ってね、、！ (2019年9月7日 8時) (
レス) id: 57235b7de0 (このIDを非表示/違反報告)
さわだ(プロフ) - しあちゃん完結お疲れ様でした…！更新が本当に楽しみで、最初から最後まで素敵なお話でした（＾ν＾）私も頑張ろうって思えた！しあちゃんの作品の至さんが大好きです。そして何より、しあちゃんの作品が大好きです！ (2019年9月6日 11時) (レス) id: d1a285d656 (このIDを非表示/違反報告)
しあ(プロフ) - うさぎさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…！楽しんでいただけているようで幸いです！これからもゆるゆる活動ですが見守っていただけたらと思います…！コメントありがとうございました！ (2019年7月31日 10時) (レス) id: 57235b7de0 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - 久しぶりにこんなに素敵な小説に出会えましたっ！！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年7月30日 7時) (レス) id: ebaf376ead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しあ | 作成日時：2019年7月16日 16時
