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(???side)
「………………」
「何見てるの。」
「いや、あれ。」
スマホで塞がった手の代わりに、顎でくいっとさせば、「ああ…」と何かを察した幸が隣に座った。
至さんと千景さん。そして、Aさん。あの三人、同じ会社の先輩後輩。側から見れば、仲が良いように見えるけど。
「…あれ、絶対狙ってるよな。」
「どっちが?」
「………至さん?いや…千景さんも?」
「千景は、至のことをからかって面白がってるように見えるけどね。」
「案外本気だったりして。」
「まぁ、そうだとしてもオレたちには関係ないでしょ。」
「大人ってこえーな。」
「そういえば、莇が、インチキエリートの後輩のこと気になるって言ってた。」
「莇が?」
「肌の調子が悪いって。」
「…そういうことかよ。てか、あいつそんなとこ見てたのかよ。」
三人を遠目で見ながら、Aさん、可哀想だなと心の中で同情をしておく。後で至さんに色々聞いてみっか。って…話してくれなさそうだけど。
「俺は至さんを応援すっかな。」
「と言いつつあんたも面白がってると見た。」
「バレたか。」
○●to be continued…
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作者名:しあ | 作成日時:2019年6月27日 22時