綺麗な花に棘がある。【茅ヶ崎至】 (ページ31)

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「あ、卯木さん。お昼一緒にどうですか？」

「ごめん。仕事しながら昼食取るから。」

「そうですか……」

NOと言える日本人は本当に素晴らしいと思う。尊敬するレベルだ。そんな会話を小耳に挟んで、再び大きくため息をつく。そんな私を見兼ねてなのか、大きなため息が気になったのか、卯木さんがこちらへ向かってくる。

「茅ヶ崎のとこの………」

『弓原です。』

「あー、そうだったそうだった。」

『私の名前覚える気あります？』

「あるよ。言っただろ。人の名前を覚えるのは苦手だって。茅ヶ崎とよく一緒に歩いてるの見るから顔は覚えてるんだけどね。」

『…そうですか。』

「それで、でっかいため息ついてたけど何か悩み事？」

『え？』

「浮かない顔してるし、俺でよければ相談乗るけど？」

『………卯木さん…』

「ん？」

『面白がってますよね………』

「バレたか。…まぁ、面白いかどうかは別として相談に乗ってあげることくらいはできるけど。」

茅ヶ崎さんとどこか同じ匂いがするのはそういうことか。胡散臭い笑顔と、嘘か本当かわからないことを言うこの顔。

卯木さんも女性社員から人気って聞くけど、顔だけじゃなくて中身もちゃんと見抜くべきだと思うよ………(誰に言ってるんだろう)

「昼飯奢るし。」

『じゃあ、お願いします。』

「ちょろいな、お前。」

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遅い時間に更新すみません…！

そして、モブの名前が多くてごめんなさい(笑)
この後も何人かモブが出てくる予定なので、落ち着いたらモブの名前と設定もまとめたいと思ってます。

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