連続殺人事件 ページ6
「タリウムを使った連続殺人事件。
輸入雑貨の会社で働く被害者は食欲不振や胃腸痛に悩まされてた。病院に行っても原因は不明。そのまま日に日に衰弱していって死亡。」
刈谷「同じ会社で2人目の被害者が出て初めてタリウムによる殺人が疑われた。
男は浸りとも既婚者で、その両方と男女の関係にあったのが同僚の南田弓子。毒を盛った動機は男達に騙された。妻とは別れると言いながら遊ばれただけだった。そう証言した。」
九重「怖い女ですねぇ……」
伊吹「どっちがだよ。」
九重「えっ?ど?」
刈谷「その事件はどうでもいいんだよ。とにかく俺は逮捕の日の夕方見たんだよ。
あれは殺してもおかしくない剣幕だったよ。」
伊吹「いや、それだけで志摩が殺したって疑います?」
刈谷「それだけじゃない。そのあと南田弓子を張っていた刑事から南田が抜け出したという連絡が入った。捜査員は全員確保に向かった。だけど、志摩と香坂だけは来なかった。」
伊吹「そうなの?」
「うん……多分そうだったと思う……」
刈谷「110番通報が入ったのは次の朝。
通報から5分後。近くにいた3機捜隊員が到着。」
九重「でも他殺を示す証拠はなかったんですよね?」
刈谷「志摩が証拠を隠したのかも。」
「おい。」
自分でもびっくりするぐらい低い声が出た
伊吹「ステイステイ!やまもとー。
機捜がきっちり初動捜査してりゃバレるだろ。」
刈谷「初動捜査に当たった機捜の隊員は2人とも志摩と旧知の仲だった。1人は女であれだ。機捜初の女隊長。」
桔梗さんと陣馬さんね。
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作者名:みく | 作成日時:2020年9月3日 19時