ウルトラハイパー意地悪 ページ14
志摩「俺の話はいいんだ。今はマイちゃんと水森さんの話をしてるんだよ！」
伊吹「ふーん。」
志摩「マイちゃんが好きなのが水森ならやっぱり犯人は水森かもしれない。彼女なら口を割らないと考えた。」
伊吹「マイちゃんの気持ちを利用して強盗したんだったら相当なクズだな。」
「クズなんだろ。」
伊吹「えっ？クズ？え、クズなのか？マイちゃんが惚れた男はクズなのか？」
志摩「水森は近隣でコンビニ強盗が起きたのを知って模倣を思いついた。同時多発的に強盗が入れば目立たない。だからSNSに強盗を誘引する書き込みをした。」
伊吹「超ウルトラハイパー意地悪な推理。」
志摩「お前と違って俺は刑事に向いてるんだ。」
伊吹「ふんっ！警察の犬め。」
志摩「ポリまるくんに失礼。」
「このカタツムリ。」
伊吹「俺カタツムリじゃねぇよ。俺足速いもん！」
「知ってるわ。」
伊吹「まぁ、でもさ、志摩の言う通りだったら、水森殴っていい？」
志摩「殴るな。逮捕しろ。」
伊吹「だってマイちゃんコンビニクビになって学費払えないかもしれないんだぞ。そしたら退学。退学したら強制送還！帰っても月収3万じゃ100万の借金は返せない！向こうの家と畑は抵当に入れてるから、一家離散。バラバラ。」
志摩「無理ゲーだな。ゲーム設計したやつの顔が見たい。」
伊吹「志摩ちゃーん。山本ちゃーん。何とかしてぇー？」
志摩/山本「投げやりか。」
伊吹「じゃあ水森殴っていい？」
志摩「ダメ。俺らを脅すな。」
伊吹「だってぇ！！じゃあどうすんだよ。もう！」
「もう継続捜査は終わった。」
伊吹「冷たい。」
志摩「次の当番勤務は2機捜のヘルプ。」
私と伊吹の動きが止まった。
志摩「本練馬署管内。日本語学校からも近い。まあ、ちょっと立ち寄るぐらいなら問題ない。」
伊吹「志摩ちゃん？」
志摩「なんだ。」
伊吹「うえぇえい！」
志摩「懐くな懐くな！」
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作者名：みく | 作成日時：2020年9月1日 22時
