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なーんか、それっぽーく呼ばれたテーブルへと歩いていく。



「こんばんは。Aです。」



俗に言う営業ボイスで話しかけると、客と見られる男と、その周りにいるキャバ嬢の動きが止まった。



男「君がAちゃんかー!!こいこい!!」



若干他のキャバ嬢に睨まれながらも男の隣に座る。


めちゃくちゃ酒臭い。



「……ご指名ありがとうございますー!」


男「新人さんが入ったって聞いてねー?気になっちゃったんだよねー!!」



この男、見るからに金の羽振りがいい。



「えー!嬉しいですぅー!お客さん、お名前は?」


男「田中ー!たっちゃんって呼んでねー!」


「…………たっちゃん!!可愛いあだ名ですねー!!」



見た感じ40は越してそうなのになんだこのイタい感じは……



田中「ほら、酒注いでー!」


「は、はーい!」



あー……もう無理。吐きそう。



田中「Aちゃんはいつからここにー?」


「今日からですー……!まさかのたっちゃんが初めてのお客さんですよ!」


田中「えー。初めて貰っちゃった感じー?」



そうやってニヤニヤする田中。

このエロジジイが……



「はは、そんなところですかねー!!」



この男、結構喋ってくれそうだな……


そう思った時に口が開いていた。



「たっちゃん……」


田中「んー?」


「ここの店、未成年が働いてるって聞いたんですけどほんとですか……?」



私がそう耳打ちすると田中の動きが止まった。


これはビンゴだろう。



「なーんて!きっと根も葉もない噂ですよねー!たっちゃんにこんなこと聞いてごめんなさい!」


田中「…………教えてあげようか?」


「え?」


田中「今夜。時間ある?」



ちょっとニヤリとした表情を浮かべた田中を見た途端に背筋が凍った。



「……いや…………」


田中「ちょっとぐらいいいじゃん。」



田中の手が腰に回ってくる。


ここで一悶着起こしたら潜入捜査どころじゃないし……


どうすれば……



田中「どうするー?」


「…………っ……」



気持ち悪い……あと、ちょっと怖い……



伊吹「ちょっとー。お客様ー?お触りは厳禁ですよー。」





聞きなれた声だ。

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まい - 「終わり」と表示されていますが完結ということでしょうか…?あわよくば続きが読みたいです!! (2021年9月24日 2時) (レス) @page43 id: 053dd774f2 (このIDを非表示/違反報告)
まい - こんばんは!みくさんの小説が毎日の楽しみになってます!忙しい時期だと思いますが応援しています!リクエストとう受け付けてたらでいいのですが、主人公が巻き込まれて中々目を覚さない(伊吹)を見てみたいです! (2021年8月10日 3時) (レス) id: 053dd774f2 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - がーさん» 上手に書けなくてごめんなさい……!これからも頑張ります! (2020年9月17日 6時) (レス) id: cc40fd3551 (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - 苦手なのにありがとうございました!これからも頑張ってください!! (2020年9月17日 1時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 瑠璃さん» いつもコメントありがとうございます!!もうひとつリクエストしてくださってましたよね?上手くできるかわかりませんが頑張ってみます! (2020年9月16日 18時) (レス) id: cc40fd3551 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みく | 作成日時:2020年8月22日 22時

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