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「ぎゃ、逆を所望します…っ！！」
そんなの、絶対いや。
課長を運ぶとか、絶対むり！
BH「うーん…。それでもいいけど、運べんの？この巨人を。」
そういって先輩が指を指したのは会社で１、２を争うほどの身長の持ち主。
「…で、できないこともなくもないかと」
BH「はいはい、虚勢はいいからはやく課長をタクシーに運んでください。」
くっそ〜〜〜〜ビョン・ベッキョンめ…
課長の周りにはいつの間にか何個ものグラスが…。
「…か、課長。タクシー乗りましょうっ。」
SH「んん…。」
私は課長を担いで、お店を後にした。
BH「ヒョンも、いつもはこんなんなるまで飲まないのになー…。なんかあったのかね。じゃ、よろしくー。」
「あ、はい！先輩も、チャニョル先輩を運ぶの頑張ってください。」
BH「もーまじでこいつ重い。」
お店の前にはすでにタクシーが来ていて、そこで先輩とはお別れした。
「課長、自分の家の住所は言えますか？」
SH「ん…○○市3丁目のタワーマンション…。」
「すみません、そこまでお願いします。課長、お水飲んでください。」
課長にお水を渡しても、飲む気配がない。
タクシーが動き出して、おぼつかない課長の体が私のほうへ傾いた。
「わっ。」
さ、さいあくだ…。
課長の頭が、私の肩に…。
腕時計で時間を確認すれば、もう10時だった。
私も早く帰りたい…。
ときどき課長の吐息が、小さく私の肩に伝わる。
部下の前で、自分の正体をなくすほど飲むなんて…。
いつもしっかりしてる課長がこんな無防備なのがなんだか不思議で、課長に対する緊張感と警戒心はいつの間にやら溶けていった。
課長の家について、タクシーを降りたはいいが…。
「…やっぱ課長だなあ…。」
いいところで暮らしてる。
「課長、お部屋は何階ですか？」
SH「31階…。」
「了解です。」
.
「課長、着きましたよ。」
SH「んっ…はぁ…すみませ、情けない…。」
こんな弱ってる課長、はじめて見た…。
「…謝らなくていいですから、ベッドは？」
SH「いえ、もう自分で…」
「いいから、ベッドはどこですか。」
SH「…廊下の、一番奥です…。」
もし、もしも。
先輩が言ったように、今日課長に本当に何かあったのだとしたら…。
.
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まっさん - スホさんの話面白い！期待してます！ (2018年3月21日 22時) (
レス) id: 4d229e5918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓﾓﾀﾛ | 作成日時：2017年8月9日 21時
