怖いと評判の課長とmake love。【SUHO】 (ページ3)

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「…私、泣きそうな顔をしてましたか？そんなに、図々しい顔をしてましたか？」

私がそういうと、課長は少し目を見開いた。

SH「…いえ、うちの課にくる女性は、だいたいすぐに泣いて根を上げてやめてしまうので。」

「…同じにしないで下さい。私はっ、絶対こんなことでやめません！私には夢がある！！だいたい、今日のミスだって…！！」

言った後に、はっとして課長の顔を見れば、課長は大きく目を見開いていた。

やってしまった…。

「わ、私かえります。」

私はこの空気に耐えられなくてすぐに荷物をまとめて出て行こうとすると、課長に腕を掴まれた。

SH「今日のミスが、なんですか？」

思いのほか課長に真剣に見つめられて、心臓の裏がチクッとした。

「は、はなしてくださ…」

SH「離しません。はやくしゃべって。」

ぎゅっと腕を握られた部分が熱くなっていく。

「…今日のミスは、私のせいじゃないです…。」

SH「ほう…？」

そういった瞬間、課長は近くにあった席に座って、私の手をやさしく離した。

「教育係の方に、この部数でといわれたんです。メモもきちんと残っています。」

そういって紙を渡すと、課長はじっとメモを見つめた。

SH「…なるほど。」

「あ、あの…過ぎたことを掘り返して愚痴を言ってしまってすみません…。」

課長にも、迷惑をかけちゃったし…。

SH「私が言えといったんです。ぺクさんが謝る必要はありません。」

「…では、私もう帰りますね…。お疲れ様でした。」

お辞儀をしてそそくさとかえろうとしたら…

SH「ぺクさん…。」

「…え？」

課長に呼び止められて、思わず振り返った。

SH「……いえ、お気をつけて。」

「あ、はい…。」

この会話を最後に、私は会社をあとにした。