怖いと評判の課長とmake love。【SUHO】 (ページ12)

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『それを見ていたら…なんだかほっておけなくて。』

昨日のあの言葉、って…。

私のこと、少なくとも気にかけてくれてるってことかな。

さすがにもう大人だし、中学のときみたいな恋愛じゃないのは分かる。

あんなに甘酸っぱくはならない、自分に向けられた好意に気づかないはずがない。

好意なのかは、まだ謎だけど。

重い足取りで会社に入ろうとしたら、

『Aちゃーん！』

後ろから声がしたので振り返ってみれば、チャニョル先輩がいた。

「おはようございます。体調はどうですか？」

CY「だめだねー、朝起きたら自分じゃなくなってた。」

「昨日、ベッキョン先輩が送ってくれてましたよ。」

CY「あー、まじか…。Aちゃんは大丈夫だった？」

「あ…はは。私はなんともなかったんですけどね…。」

そういったら先輩は不思議そうな顔をしたので、一部始終をはなすことにした。

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CY「えっ、ヒョンも来てたんだ…。」

「はい、でもすぐに酔っちゃって私が送りました。」

CY「Aちゃんが！？…大丈夫？なんもされてないよね？」

先輩は急に大きな声を出して、私の肩を掴んだ。

執拗に私の肩を揺らしてくる先輩。

「あはは、そんなのあるわけないじゃないですかー。」

CY「だ、だよね…。よかった…。」

SH「おはようございます。」

CY「びゃっ！！」

「っ！？」

背後から急に声がしたと思えば、課長が私たちを交互に見ていた。

SH「そんなに驚かれるほどの挨拶はしていません。」

「…おはようございます、課長。」

SH「ぺクさん、昨日は送っていただきありがとうございました。それと、手首痛めてませんか？」

「あ、大丈夫です…。」

CY「へ？手首？」

SH「…私は先に行きますので、どうぞごゆっくり。」

課長はオックスフォードシューズの音を立てながら颯爽と歩いていってしまった。