知らないソウルの街を歩く ページ1
今日はバンタン高等学校の入学式
学校に着くと同じ制服を着た人達が沢山いて
ああ、私この学校の生徒になったんだなと実感した
中学を卒業して私は親の転勤に合わせてこの大きな都市ソウルにやってきた
友達はいないのでクラスが張り出されてる紙を見て自分の名前を探し、そそくさと教室へ向かう
教室に入るともう来ていた人たちもいて初々しい雰囲気と緊張感が漂っていた
周りの人と名前をきいたり、出身校を聞きあったりしてる子達もいて、ああこうやってグループが出来ていくんだなと他人事のように思った
自分に刺さる視線に気付かないふりをして
どうやら自分の席は1番前の方のようだ
前は落ち着かないけど人が視界にあまり入らないから良いということにしよう
やることも無いので各机に置かれてある入学おめでとうございますという感情の籠っていない文章がつらつらと印刷された冷たい紙を眺めていた
それでも気になるものは気になるもので
ちらちらと声が聞こえてきてしまう
「え、今どきいるんだねぇ…あんなデブ！」
「ちょっと聞こえるよ〜やめなって」
「高校生であれはやばいって」
「表面積デカすぎて嫌でも視界に入るㅋㅋ」
「このクラス外れだな」
紙を持つ手にぎゅっと力が入る
やっぱり高校でもそうなのか
何を隠そう、私はめちゃくちゃ太っている
100人中100人がデブだというだろう
人の気配がしてふと、顔をあげると
誰かが後ろから私の席の前を通ったようだった
そして私の席の斜め前あたりでこっちを振り返った
まさかこっちを振り返るとは思わなくて咄嗟に下を向く
あ、私の顔を見られてるんだと分かった
自意識過剰じゃない前もそういうことがあったし
視界の端で私の顔を見てたであろう人が手で大きくばってんを作ったのがシルエットで見えた
その瞬間、後ろの席あたりで爆笑がおきる
ああ、黒確定じゃん。
こんな初日から泣きたくなることある？
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あまみや(プロフ) - Aさん» コメントありがとうございます！生徒会いいですよね…わたしもジン先輩の靴を舐めたいです！！ (2022年5月7日 12時) (
レス) id: a7903fd5a7 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - めちゃくちゃお話が好きです！これから生徒会みんなの絡みが楽しみです！更新頑張ってください！ (2022年5月7日 0時) (レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)
あまみや(プロフ) - 早乙女さん» コメントありがとうございます！うえーん嬉しいお言葉で泣いちゃう…夢主ちゃんにはこれからもがんばってほしいものですね(お前がな) (2022年5月4日 16時) (レス) id: a7903fd5a7 (このIDを非表示/違反報告)
早乙女 - めっちゃ好きです…！私も昔太っていたので共感できるところが多くて面白いです！夢主ちゃんがんばれ！ (2022年5月4日 16時) (レス) @page34 id: 232691f6aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまみや | 作成日時：2022年2月24日 21時
