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k.
面会ができるのは明日からになります。
医者からそう言われて、
今すぐ海人に会いたいと言う思いが呆気なくダメになる。
紫耀といわげんに今日は来ても無駄ってラインしないと…。
「 ごめんちょっと外でる。」
神宮寺が今にも消えそうな小さい声でそう呟いて、
おぼつかない足取りで歩いて行った。
神宮寺のことも、勿論海人のことも死ぬほど心配だけど。
それより、
「 れん、立てる？」
ずっとしゃがみ込んだまま泣いている廉。
「 俺のこと、なんかより、海人のことやん。
こんな俺のこと、気にかけんといて…。」
「 …でも、こんなとこで座り込んでたら迷惑だろ？」
自分を卑下する廉に今なにを行っても無駄だと思った。
だからあえて少し冷たいことを言う。
そうすると廉は素直に立ち上がるから。
「 …優太、」
「 ん？」
泣き腫らして真っ赤な目をしっかりと俺に合わせてくる。
もっと虚ろな目をしてると思ってたけど、
思っていたよりはっきりと意志のある目。
「 俺、海人が治るまで仕事せんから。」
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作者名：てぃの | 作成日時：2019年8月26日 17時
