オキザリス〜決してあなたを捨てない (ページ31)

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風雅は、真っ赤に腫れた目で俯いて、ソファーに腰掛けていた

そんな風雅の前にしゃがみんで、話を聞いている丈くんに加わった

・・・・・些細なことだった

義足を使いこなせなくてイライラして、いつの間にか足がない自分にもイライラして。

そんな中横でずっと笑顔でいるみっちーにイラついて。

みっちーを勢いよく倒して、自分にもみっちーにも義足に全てに怒りをぶつけている時に俺らが来たみたい

風「だって、、、あいつが、、絶対にできるって、、、
言うから、、何も分からないくせに、なんにも知らないくせに、根拠がないのに、絶対って、、
もう、、義足いらない、、もういい」

あいつ、、多分みっちーのことだろう

みっちーは、きっとわかって欲しかったんだ

歩ける喜び
乗り越えた時の嬉しさ
生活の楽しさを

和「風雅はきっと、悔しかったんだよね」

風「、、、ｸﾞｽｯ」

丈「でもな、、悔しい思いした人、もう一人いるんだ」

風「、、、ぇ？、、」

和「おいで」

まだ細くて、弱弱しくて、所々に傷がある風雅の体

そんな風雅の小さな手をとって、、俺はある所に向かった

、、、、まだ寝てるかなぁ？
大丈夫なぁ？
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和也「入るよ」

できるだけ静かに入ると、大吾がみっちーと話しているところで、みっちーの目には少しの涙が

、、、布団に横になるみっちーは少し、複雑な顔をしていたけど、覚悟を決めた顔にもなっていた

風「・・・・・え・・・・」

和「、、みっちーが義足進めた理由わかった？」

そう

、、、、みっちーの横には義足があった

風「なんで？！、、、」

大「昔怪我しちゃったんよ」

布団をペラっとめくると、、本当はあるはずの左足の長ズボンはぺちゃんこになっていた

、、、みっちーは小学生の頃に足を無くした

丈「でも、みっちー
毎日楽しそうでしょ！？
普通にみんなと話して、歩いて、生活できてる」

大「みっちーは風雅に両足がある嬉しさ知って欲しかったんだよね
でも、不器用だから上手く伝わらなかったんだよね」

駿「、、、ｸﾞｽｯ、、うーん、う、、ｸﾞｽｯ泣」

大「おいで」

みっちーは耐えきれなくなったのかすぐそばにいた大吾に抱きついて、泣いた

風雅は、みっちーの切断された足に、ほんのちょっと触って。

そのまま俺を見上げた

和「びっくりしたよね
でもね、、みっちーが言ってたできるには根拠があるってことをわかって欲しいな」

風「..........ん......ｸﾞｽｯ」

大吾はみっちーの足に触れたままの風雅の手を優しく摩って、そのままみっちーの方に寄りかかるようにして寝た風雅の頭を撫でた