オキザリス〜決してあなたを捨てない (ページ4)

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Noside

「はぁっ、はぁっ、、、」ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

まただ、なんでなんやろ

たまーに思い返す昔のこと

どこにいても聞こえてくる両親の怒鳴り声、俺を探す複数の足音、迫ってくる恐怖

もう生活は違うはずなのに、、、、、

ヒリヒリ痛むないはずの足を必死に掴む

いつになったら無くなるのだろうか

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
駿佑side

ここは児童施設"結輝゛

元々は俺の恩人であるおじさんがやっていた施設

そのおじさんが6年前、当時20歳だった俺は何か恩を返さないといけないと思い、俺が受け継ぐように立候補した

今はみんなとも仲良くなった

ここには4人の子が住んでいる

「おはようございます」

駿「ふふ、おはよう
今日はどう？学校行ける？」

「うん、せっかく高校生になったんだもん
友達と遊ぶためにも行かないとね笑」

この子は西村拓哉
高校1年生で近くの高校に通ってる
俺が来た時は1番上だったこともあったからか、拒絶されることも多かったけど、その分今は溺愛ぶりが半端ない笑

駿「あ、そういえば言ってた新しい子今日くるからね」

拓「うん知ってる
どんな子かなぁーー
駿みたいに綺麗な子？」

駿「えーー、俺よりはイケメンだと思うよ笑
あ、そろそろ時間だから起こしてくるね」

拓「うん、俺ご飯の準備しとくから」

拓哉はよく俺の手伝いをしてくれる
嬉しいんだけど、最近過激しすぎるからちょっと心配笑？

あ、言ってないけど俺は義足で生活してる

なんでかは・・・・・・聞かないで

ちなみにここにいる4人には言ってないから、長ズボンや靴下なんかでなんとか過ごしてる

さぁー、今から起こさないとね

コンコン

駿「失礼します」

赤いドアをそっと叩き部屋に入る

そのまま気持ちよさそーに寝ている斗亜の前にそっと座るとそのまま肩を叩く

駿「起きてね、、起きてー」

斗亜は生まれつきの難聴のせいで周りの音が全く聞こえてない

今は補聴器をつければだいたい口と音でお話はできるんだけど、寝る時は耳に悪いから外してる

聞こえるはずもないから声出しても意味は無い

けど、、、少しでも聞こえてたらいいなぁーって思って毎朝の声掛けは欠かせない笑

斗「んんんぁぁぁぁぁ
駿、、、、おはよう」

駿「おはよう
はい、これ」

斗「ありがとう、、、、
うわぁぁぁあ、よく寝た」

駿「珍しく爆睡だったよ笑
今日は学校行ける？」

斗「拓は？」

駿「行くって」

斗「じゃあ斗亜も行くー」

駿「そうと決まったら下いっておいで」

斗「はーーい
駿は元気ですか？」

駿「うん、元気だよ」

そうといえば嬉しそうに下へ行く
俺はそれを見守ったあと、次の部屋へと向かった