オキザリス〜決してあなたを捨てない (ページ27)

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・彪太郎ページ27

俺が二重人格に気付いたのは3歳の頃

朝起きると目の前にある手には切り傷があって枕もギザギザになっていた

そのまま動けないでいると元々俺の事が嫌いだった両親が部屋に入ってきて、俺の姿を見てキモイ

そういったんだ

それからたまに俺のもう1人の人格彪が現れるんだ

いつの間にか両親もだんだん離れていって、そのまま嫌いになっていったみたい

相手にもされなくなった俺の気持ちはどんどん下がっていった

自分でも理解しきれないのに両親からの暴力で人生嫌になった

そんな時、ついに俺は捨てられた

強い雨が降っているなか車から放り出されて冷たくなった体

ついに自分の熱さえも冷えきり始めたその時

旧施設長である道枝さんが助けてくれたんだ

物心がついた時にはもう今の駿に変わってた

最初はもちろん怖かったけど、今はこの結輝に来て良かったと思う

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彪「これぐらいかなぁ」

風「俺も彪に会ってみたい」

琉「えーー、彪怖いよ笑
怒ってる時は枕投げてくるんだよ！」

風「そ、そうなんだ」

斗「でも、普段の彪ちゃんも彪も好きだよ」

風「彪って一日中いるの？」

駿「日によって変わるなぁー
夜だけの時もあるし、一日の時もある
でも少しずつだけど、彪とも心開いてきてんだ」

拓「えーーーー、ずるっ！
俺まだ口聞いて貰えたことないんだけど笑」

風「彪ちゃん、彪のこと嫌い？」

彪「うーん、俺のことを傷つけたり、みんなに酷いこと言っちゃうのは嫌だけど
別に嫌いじゃないよ」

駿「はぁぁあ！良かった！
嫌いとか言われちゃったらどうしようかと思った」

風「ふーーん」

琉「じゃあ次俺！」