□嫉妬□ ページ40
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「他の男に笑いかけんな」
『いだっ』
ピンッと額を五条くんに小突かれる。素直にごめんと謝罪をすると彼は私の手を握り、アイツここも触ってただろ許せねぇ、とか言って私の手を口元に寄せた。
何をするのかと思えば、そのまま握られていた手に口付けをして、サングラスの隙間から見えた瞳が私を射抜く。
『な、何をしていらっしゃる?』
「消毒。」
『しょうどく』
「触られたまま放置できねぇっての」
それだけ言うと五条くんは、五条くんよりも小さい私の手に何度も何度も唇を落とした。色々とキャパオーバーになりそうな私を見てはくすりと笑って、また口付けをする。
いつもより接触が多いのは、気の所為じゃない。
『五条くん、なんか、いつもと雰囲気が違う』
「嫉妬した」
『……え?』
「だーから、嫉妬した!」
嫉妬?
あの五条悟が?
「たまたま近くに用があって通ってみれば、変なオッサンに触られてるし。危機感ねぇの?」
『すいません……』
「聞き耳たてれば“今度食事でも〜”とか、あのオッサンふざけてんのか。あー、一発二発殴れば良かった」
『殴らなくてよかった』
私は『五条くん』と彼を呼ぶ。
『私は五条くんだけだよ』
「……」
『えっちょっと待ってなんで顔が近くなってるんですかね五条くん落ち着こうかいや落ち着けマジでほんとおま、』
「うるさい」
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雪狐 - ぴやァァァァァァァァァァァァァこれ好きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ更新頑張ってぇぇぇぇぇぇぇぇん((Ki Mo I (2020年3月25日 5時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱぱ - 汚い言葉を使うことを許してください ばかくそにおもろいやないかいっっ!!!! (2020年3月23日 10時) (レス) id: 84d164d6bd (このIDを非表示/違反報告)
ミコト - う、うおぉおぉお!!!!!!!続きがすごく気になる!!!!!!!更新頑張ってください!!!!!!! (2020年3月22日 2時) (レス) id: a84576bae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:-naki- | 作成日時:2020年3月20日 21時