前途多難【11】 ページ12
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五条くんに懐かれた(?)からと言って、鍛錬で手加減をしてもらえるわけでも無い。
明らかに触れる時間が増えた、だけだ。
『五条くん、これいつまで続けるの?』
「は?」
『これ!いつまで!続けんの!』
「なに?」
『……クソ』
「聞こえてるからな」
共有スペースの端っこ。
コンセントの近くに腰を下ろして大人しくしている五条くんの髪を乾かすのは、ほぼ日課となってしまった。
それなりに大きいドライヤーの音で、私な声はかき消されて閉まっているかと思いきや、変な言葉だけ耳に届いちゃうんだから困ったもんじゃない。
『はい、終わったよ』
「ん、さんきゅー」
『で、これいつまで続けんの?』
「卒業するまで?」
『地獄か』
縛りが長すぎでしょ。
勘弁してよ五条くん。
ドライヤーを片付けながらため息をつく私に、五条くんは顔を近づけ、そのまま額に口付けを落とした。
―――――これも日課になっているのが、とても、とっても気に食わない。
最初は『頭でもおかしくなった?』「……もっとやって欲しいって?」『言ってない!!』「ほら〜近くおいで〜」『ちっ、力強っ!?』など会話をしてたけど、
今ではすんなりと受け入れてしまっている。
「ん、」
『……五条くん、これ意味あるの?』
「俺がしたくなったからしてるだけ。」
『……』
女性に慣れてんな。
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雪狐 - ぴやァァァァァァァァァァァァァこれ好きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ更新頑張ってぇぇぇぇぇぇぇぇん((Ki Mo I (2020年3月25日 5時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱぱ - 汚い言葉を使うことを許してください ばかくそにおもろいやないかいっっ!!!! (2020年3月23日 10時) (レス) id: 84d164d6bd (このIDを非表示/違反報告)
ミコト - う、うおぉおぉお!!!!!!!続きがすごく気になる!!!!!!!更新頑張ってください!!!!!!! (2020年3月22日 2時) (レス) id: a84576bae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:-naki- | 作成日時:2020年3月20日 21時