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丈side
「はぁ…はぁ…」
夜中何かに魘されるような声で起きた
どこから聞こえてきたのかすぐ分かった
一緒のベットで寝てる大橋からだ
やっぱり治ってなかったのだ
人に無理するなというが自分の無理は気にしないタイプなのだ
とりあえず冷えピタと水と体温計を用意した
用意し終わり
「大橋…？」
と魘されている大橋に声をかけてもなかなか元に戻らない
やっとの事で魘されるのがなくなったが
俺の存在に気づくことなくまた眠ってしまった
この状況はやばいのではないかと不安になり
とりあえず体温を測ると
「40.3…！？」
こんな急に高熱になる訳が無い
やっぱりご飯食べる前に測らせた数値は嘘だったのだ
ごめんな無理させてと
高熱が原因の汗で濡れている大橋の前髪を指で直す
その時触れたおでこはものすごく熱くて
冷えピタを貼っても尚すぐぬるくなる程だ
明日はお仕事だか大橋のことを考えると休みにしよう
いや休まなければならないのだ
大橋が目覚めるまで冷えピタを変えたりしていた
薄明るくなってきた時
大橋の目が開いた
いつもの大橋の目ではなく
ぼっーとしている
「大橋…？」
と聞くとゆっくり俺の方を向いて
目を大きく開き
「ごめん！寝れやんかった！？」
「お仕事なのにごめんな！今日は俺が運転してくから！」
なんて言い始めて
自分の体調は隠すんだなと思い
「大橋待て。今日はお仕事ではなく病院に行きます」
「なんで？もう治ったって言ったやん！」
「昨日大橋が夜中何あったか知らんやろ？ずっと魘されてたんやで。しかも40度も超えた熱出てるし。ご飯前に測った体温計、あれ嘘やろ？」
そう言うと図星だったのか俯いた
「でも！！ダンスやもっと向上させたい歌やリーダーとして休む訳にはいかん！！！誰からも認められたいって悔しくてでも笑いながら耐えてきたけど！！！！もう限界なの！！！仕事に穴を開けたくないの！！！！その気持ち丈くんが1番わかってるはずやん！その時おらんかったら次仕事もらえんかもしれやん！！そんな社会にずっと生きてきた！丈くんもそうやろ！？前を歩く人が立ち止まったらあかんの！！！常に歩かなきゃいけないの！！！」
今まで溜まっていた思いが雪崩のように流れた
大橋の思いは止まることなく流れ出る
こんな思いをしてたんや
俺は長年付き合ってきて
この辛い状況を助けることを出来なかった
俺は一体何をしていたのだろうか
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る(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます、これからも応援しています！ (2019年11月22日 15時) (
レス) id: c18632ed84 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - リクエスト書いて下さってありがとうございます！とてもよかったです！！また機会がありましたらリクエストさせてください！ (2019年11月14日 19時) (レス) id: 585b53dded (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 藍さん» ありがとうございます！書いて欲しいことを詳しく書いて頂き大変助かります。もう少しお待ちください！ (2019年11月9日 5時) (レス) id: 6c7f282d9c (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - ねねさん» ありがとうございます！もう少しお待ちください！ (2019年11月9日 5時) (レス) id: 6c7f282d9c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 今まで読んできた小説で一番楽しく読ませてもらってます！リクエストなんですけど、丈くんがプレッシャーやいろんなことに追い込まれているのに、大橋君に遠慮して頼らず、一人で解決しようとするが限界がきたのを、大橋君が気付き、助けてあげる話が見たいです。 (2019年11月4日 19時) (レス) id: 3312d51475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎 | 作成日時：2019年10月22日 16時
