ep293 臣 ページ19
全部…
夢であって欲しい
突然目の前に起こった惨劇を
全く受け入れられない自分がいた…
痛みと重みで動かせない身体
遠く 小さく聞こえたタカヒロさんの声
よかった。タカヒロさん無事で
やっとの思いで 声を絞り答えた
右胸の下に 彼女の身体がある
彼女の洋服には夥しい血の量
しかし 胸のあたりと顔と頭は
俺の下で 大事は免れたように感じたが
彼女からの反応は…なぃ
俺のせいでAが…
最悪の事態になってしまったら…
俺は 正気でいられないだろう
頼むどうか、生きててくれ。
暫くして、救急隊員の人が来て
必死に呼びかけ…血だらけのタカヒロ
さんを運んで行った…
俺はというと…それから先はあまり
覚えていなくて、次に気が付がついた
時は…病院のベッドの上だった…
隆二「臣っ！！」
岩田「臣さん、目、覚ましました！！」
重い瞼をゆっくり開けるると…
そこにはメンバーの姿があった。
「……って…」
NAOTO「バカッ、動くなっ！」
やはり痛みで 身体は動かせない
首だけ隣に向けると…タカヒロさんの姿
TAKA「ょぅ。…生還したな。」
「…はぃ。Aは？」
俺の問いかけに…
みんなな表情が曇る。
その後すぐに医師がやって来て…
状況を説明してくれた。
医師「私がわかりますか？」
「…はぃ。」
医師「よかった。まず、田崎さん、
登坂さん、お2人の怪我はパイプが
背中に当たった事による切り傷で、
命に別状はありません。」
「……」
医師「頭なども打っているので、
念の為、脳も検査しましたが、お二人
共、異常は見られませんでした。」
「先生、もう一人女性がいたはずです
その人はどこにいますか？彼女は、
無事ですか？」
立ち去ろうとした医師に尋ねる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 578人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年7月2日 19時
