Feelings in the cocktail 〜カクテルに込めた想い〜

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「私がずっと、
好きだった…のは

広臣だけなんだもん…っ」







臣「…！！」








「自分の気持ちに、ちゃんと気づいたのは… 多分…10年以上前だけど



ほんとは…きっともっと前から広臣しか

見えてなかったと…思う…。」








自分でも途中から、何をいってるか

わけがわからなかったけど もう…

止められなかった









「フリーターだった私がバーテンダーを
やりたいって思ったのも…広臣が
お酒が好きだから。



広臣に美味しいって言ってもらいたくて
それだけのために、必死に研究して…
練習したの…っ。


そしたら大会まで、優勝しちゃって…

だから別にっ…初めから本当に、世界を目指してたわけじゃ、…っ」






.



……！！





堰を切って、急に全部を話し出した私









その言葉が、全てが

いい終わらないうちに…








.




抱きしめられた…。









.





.





「…ひろぉ…み？」








臣「…もういいっ…やめろ。」








「え…」







臣「じゃああの、今日ブルームーンと

一緒に作った、赤いカクテルの…

…意味は？」









「あれは…





あなたの心を奪いたい。」







.





臣「…マジかよ。」








「…ん。」






臣「…はあ。お前、ほんっと何やっって

んだよ…そのカクテルも、ずっと

飲んでたアプリコットフィズも、

俺に向けてたものだって言うなら…


全く意味ねぇんだって…。」









あ。拒絶されちゃった…









そりゃ そうだよね…








子供の頃から知ってる私に








急にそんな事言われたって…だよね









「…ごめん…変な事言って…




今のは…忘れて。」






.

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