Feelings in the cocktail 〜カクテルに込めた想い〜

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臣「ところで
A。何時に帰れんの？」





そう言われて時計を見ると
時刻は 12時半を過ぎていた







「貸切りですし、もう…いつでも
帰れますが。」








臣「それ、早く言えよ。
なら、今すぐ出よう。」







「…はい？」








臣「ちょっと散歩でも…付き合わね？」







「…ん。いいけど…」







臣「片付け手伝ってやるよ。」







…そう言って、グラスをカウンターへ







受け取る時に ほんの少し触れた指先に







… ﾄｸﾝ…ッ







小さく私の心臓部が反応してしまう…








けれど…彼はそれに気づいていない。






「…ぁ、ありがと。」




臣「おう。」









店内を片付け、帰り支度をして

一緒に外に出ると…







…







『A。』






…！！





聞き覚えのある声に 呼び止められ







ゆっくり振り返ると…








そこにいたのは…







「…えっ？！…陽翔？」









陽翔とは…







先ほど出て来た

ろくでなしブラザーズ 7号機。









「ど、どうしたの？？
何でこんなとこに…？」









陽翔「…今日が最後の出勤日だって
言ってたから…逢いにきた。」









何で…こんなタイミング悪く来ちゃう
かなぁ…7号機。








広臣が気になって、チラチラと周りを
見たけど…近くには見当たらない。








まさか…帰っちゃったとかじゃ…









「ごめんっ、陽翔、私、今日は約束が
あるのっ、だから用がないならっ、」









目の前に それなりの厚さのある封筒を
出された…




陽翔「これ、今までAがデートの
時に…支払ってくれた金。」







「は、はい？？」








陽翔「店の外で会ってる時は、俺が
払うって言っても、ずっと拒否して
払ってきたろ？
全部で49万5760円…ある。」









「細かっ。、いや、じゃなくて、何で
こんなっ、いらなっ…」








目の前に出された封筒を付き返そうと、陽翔に寄った瞬間…









…！！









…キス…された…

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