ep182 ページ7
黒崎「あと、
俺の勘違いだったら
申し訳ないんだけどさ。」
「…はい。」
黒崎「…俺、君に物凄く、
避けられてる気がするんだけど…」
「そ、そんな事…はっ…！！」
黒崎「…ない？」
室長が急にぐいっと距離を縮めてくる
…！！
思わず反射的に 座ってる椅子ごと
後ろに下がってしまう。
黒崎「…フッ、うそつき 」
私の態度。
やっぱり…露骨だったよね。
「…ぃぇ。その…すみません。
実は…少し。」
黒崎「だよな。やっぱり。で？
俺、自分で気づかないうちに、
Aちゃんに何かした？」
「…何も。…大丈夫です。室長は
何も。悪くありません。」
黒崎「…ほんとに？」
「…はぃ。」
黒崎「じゃあ、俺は、どうして
避けられてるんだろう。」
「…すみません。ちょっと…
私の知り合いに…
よく…似ていて。」
私の顔をじっと見つめ…
納得したのか
黒崎「ふーん。そう…なんだ。」
「…はぃ。」
黒崎「俺が嫌わてるワケじゃ、
ないんだよね？」
私は首をブンブン振る
「決して、そうゆう事では
ありませんっ！」
黒崎「じゃあ…もしかして
その人は、Aちゃんの…
大切な人…だったとか？」
「…！！ …はい。」
黒崎「…そっか。よかった。
なら…
俺にも、チャンスがあるって
思って…いい？」
「…ぇ…………」
黒崎さんの真剣な瞳
トクン…ッ
吏桜斗にそっくりなそんな瞳で
私を見ないで、欲しい。
黒崎「…よかった。嫌われてなくて。」
「…室…長？」
一瞬 シンッ…と静まる 室内。
黒崎「俺の事が嫌いじゃないなら
もう、避けないって…約束して。」
「約束…ですか？」
黒崎「そ。約束。」
とても優しい瞳で 見つめる彼
どうしても 吏桜斗がダブってしまう
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年6月1日 6時
