mock moon 幻月5～２つの白い月 (ページ44)

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ep219 ページ44

TAKA「よー。
戻っとったんか。
ぷっ、お前、おたふくみたいに
頬膨らまして、何つー顔してんだ？」

「…だって。私の方がお姉さんなのに
何か、いっつも全部、登坂っちに
やられっぱなしで、悔しい。」

TAKA「ぶはは！なるほど。まぁー、
臣ちゃんは人一倍、独占欲が強かけん
ヤキモチ妬いたんやろ。」

「。。タカっちょ。見とったんなら、
助けんね。」

TAKA「いやいや、俺より先に
気づいたの、アイツだし！誰よりも
早く、ぶっ飛んで行ったから笑」

「…./// でも…何か急に、怒ってて
ちょっと…怖かった。
それにヤキモチとか…って

ネガティブなもんとポジティブなんが
あると？ウチには…ようわからん。」

TAKA「かーっ、これやけん、
脳みそ中学生は、困るったい。」

「ちょっと、誰が中学生ばい！
2人して、うちば子供扱いしてっ！
もーっ、腹立つわ！」

TAKA「いや、前言撤回。
今時、中学生ん方がお前より、
恋愛経験あるわ。」

「…ゔっ…恋愛経験とか言われたら
何も言えないけどさ。」

TAKA「…ったく。幸せなヤツ。」

「…だって。ほんとに、
わからんもんは、わからんし。」

TAKA「けど、思えば、まあ…
それも、仕方なかとか。何せ吏桜斗は
お前と付き合う前に、そういうのは
全部整理してから付き合うたし。

付き合ってからも、お前が心配する
ような事すら、せんかったけんな。」

「…うん。」

TAKA「好きなヤツが、他ん誰かと、
肩寄せ合って、親密に話しとったら、
ムカつくったい！それがヤキモチ！

ネガティブもポジティブもなか。」

他の誰かと親密に話すと…か

じゃあ…あの日。

登坂っちに寄り添う女性にモヤモヤ
したのも…

やっぱりヤキモチ…？

「…タカっちょは？」

TAKA「あ？」

「…タカっちょは、あるの？

だから、そのっ、誰かにヤキモチ
とか…妬いたこと…。」

…何気にそのまま聞いてみた。