ep206 ページ31
「ごめ……ん……。
彼を…気になってるのは確か。
でも 正直な事…言うと…
まだ…自分でも 好きって感覚が
時々 よく わからなくて。」
変に取り繕わず ありのままの
気持ちを素直に言ってみた。
「玲奈ちゃんにもずっと、言わなきゃ
って…思いながらも…言えなくて。
ほんと…ごめん。」
玲奈ちゃんは
うんうんと深く頷いたあと…
ぶんぶんと 首を横にふった
玲奈「…謝らないで下さい。正直な
気持ち、話してくれて…嬉しいです。」
「玲奈ちゃん。」
玲奈「前に占いで言われた通り、
私にとって登坂さんは、リアルな
恋の相手では…ないんです。」
「……。」
玲奈「お世話でも何でもなく、
お2人は凄くお似合いですよ。
だから、勇気を出して前に、進んで
くださいっ!」
そう言って 私の手を握った
玲奈ちゃんの大きな瞳は…
涙膜で 揺れていた…
「…ん …ありがと。」
玲奈「……ぃぇ…っ。 あ!
でも、私、登坂ファンは、
辞めないですからねっ♪」
「… うん!」
私達は 2人でハグしあって…
顔を見合わせて 笑った。
2人で恋人みたいに
ギュッと抱き合ってると…
背後から聞こえた声
亜嵐「よー、ペタンコ!」
玲奈「。。。げ」
亜嵐「いくら、Aさんが綺麗
だからって、何、抱きついてんだ。」
玲奈「……うっさぃ。バカ。」
玲奈ちゃんが答えた後…彼女を見て
一瞬、間があった 亜嵐くん。
亜嵐「…!? お前……泣いた?」
玲奈「…!!な、いてないし。
海水が目に入っただけっ!」
亜嵐「足しか 水に入ってないくせに
どうやったら、海水が目に入るんだよ」
玲奈「…ぅるさぃ。」
ごもっともな突っ込みを入れる
亜嵐くんの後ろから ぞろぞろと
…みんなやってきた。
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作者名:ひろみ | 作成日時:2021年6月1日 6時