ep204 ページ29
玲奈「Aさーん
おだんご崩れちゃった。
直して下さーい。」
「いいよ。こっちおいで。」
私はそう言って、玲奈ちゃんの
崩れた髪を直し、ピンで固定する
「はい。出来たよ。」
玲奈「ありがとうございます♪」
そう言って 玲奈ちゃんは嬉しそうに
サンダルに履き替えた
私も自分の髪の毛を簡単に
ざっくりポニーテールにまとめ
サンダルに履き替える
玲奈「わぁ♪Aさん可愛いっ!」
「…ぁ、りがと。水着もそうだけど
普段と違うのって 恥ずかしいね」
玲奈「それがいいんじゃないですか!
大人ポニーテールはまた、全然
いつもと雰囲気が違って、更に
可愛いです!」
「…ありがとう。そんな褒めても
何も出ませんよ?」
玲奈「よしっ!じゃあ、気合い入れて
行きますか!レッツゴー♪」
明らかにテンションに差はあるが
私達は 部屋の鍵を閉めホテルを
後にした。
「あっつ…。」
玲奈「やばーい。」
海に向かって走っていく玲奈ちゃん
私は日傘を差しながら
その後を ゆっくり歩く。
玲奈「きゃっ!冷たーい♪」
サンダルのまま
海の中に入っていく玲奈ちゃん
玲奈「Aさんもー。」
そう言って 私を引きずって
波打ち際に連れて行く
「ちょ、ちょっと。」
冷たい水が…
日差しで熱くなった足を
一気に 冷やしていく…気持ちいい
「よし、サンダル脱いじゃおう。」
玲奈「はい!」
私達はサンダルを脱いで
水に 脚をつける
玲奈「ひゃは!つめたっ!Aさん
気持ち良いですねっ!」
私の手を繋ぎながら
無邪気な笑顔の玲奈ちゃん
私は頷きながら、小さく笑い返す。
寄せては返す波の音。
サラサラの砂
波が寄ってきて、引いていく時に
感じる脚の沈む感覚
久しぶりだけど悪くない。
砂に付いた足跡は
次の波がさらって…簡単に消える
波の音の 遠い記憶。
海なんて…
いつぶり だっけ……
思い出せない。
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作者名:ひろみ | 作成日時:2021年6月1日 6時