ep191 ページ16
TAKA「おい。
生きとんのか?」
急に後ろから 聞こえた声に
身体が思わず びくっとなる
「わ!…何、急に現れんでよ。
びっくりした。」
TAKA「お待ちかねのお相手じゃ
なくて、残念でした。」
「そんな事、いっとらんやろ。」
TAKA「言わんでも、顔に書いとー」
思わず 頬を触ってしまう。
TAKA「んで、この期に及んで、
お前は、性懲りもなく、
そん時計ば、つけてっと?」
「これは、お守り。」
TAKA「あっそ。その割にはもう既に
真っ青ばってん、大丈夫なんか?」
「…大丈夫なわけ、なか。」
TAKA「あはは、これから、
お化け屋敷にでも入る気か?」
「うるっさい。」
楽しそうなタカっちょの後ろをついて
気が向かない足で搭乗口を抜けた
ジェット機の乗り口手前で
思わず足が止まる
岩「Aさん。大丈夫だよ。
周り見て。俺らしかいないから。」
「…!!がんちゃん!」
………!?…………
「え…。ほんとだ。」
そう言われて 改めてぐるっと
周りを見渡すと…知ってる顔ばかり
「……⁈これ、貸切って事?」
TAKA「ま、ビジネスチャーター
とも言うな。」
「凄い……」
TAKA「よかったばい。関係者しか
おらんのやし、怖けりゃ思う存分
騒ぎわめけるぞ。」
岩「実は、俺もあんまり、飛行機は
得意じゃないんだぁ。…まぁ仕事上
仕方なく…使うけどね。」
「そぅ…なの?」
岩「そうそう。高いとこ苦手〜。
だから、安心して!
心配ない、きっとみんなで楽しく
わいわいやってれば、大丈夫♪」
「ぅん。」
私は、止まっていた足を
ゆっくり 進めはじめた…
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作者名:ひろみ | 作成日時:2021年6月1日 6時