ep83 ページ8
上がってしまう 心拍数
どうしていいかわからず
下を向いていると…
微妙な空気のまま、開いたドア
臣「…なんてね。ありがとう。」
なんだ……冗談だったんですね。
玲奈「あ。登坂さん、おはよう
ございます。来週の食事会って
来られますか？」
臣「あ、玲奈ちゃんおはよ。
あ！何か…言ってたね。少し遅れる
かもだけど、行くつもりだけど。」
玲奈「やった！ほんとですかぁ？
楽しみにしてますっ！」
臣「うん。1周年記念だしね。
じゃ俺、そろそろ行きますね。
Aさん、ありがとう。」
登坂っちは…部屋から出て行きました
はぁ〜 何でしょう。
朝から、めっちゃ疲れました。
玲奈「やったー！登坂さんと飲める
なんて夢みたい♪早く来週になぁれ」
「ほんと、行かなきゃダメかなぁ。」
玲奈「ダメですからね！！」
「…ゔ…はぃ。」
玲奈「キターッ！！念願のチャンス
到来！よしっ洋服、買いに行こ♪」
誰かの目薬のCMみたいに、全身で
喜び、ガッツポーズをする玲奈ちゃん
とは、真逆に憂鬱の私なのでした。
岩「Aさーん！！」
珍しく慌てて走ってきた、がんちゃん
「どうしたの？」
岩「すっごい、ごめんなんだけど、
一つ頼まれてくれない？」
「ん？何？」
岩「隆二さん。自分のと
オレのトートバッグを
間違えて持って 行っちゃってさ。」
「えー。」
「俺は、スマホも財布もバッグから
出してあったから、いいんだけど、
隆二さんここに全部あるから、困ると
思うんだ。でも俺これから、撮影で、
届ける時間なくて。」
「…わかった。隆二くんに届けて、
代わりにがんちゃんの、バッグを
回収してくればいいのね。」
岩「あ、うん。でも俺のは貴重品
入ってるわけじゃないから、ここに
置いといてくれたら、事務所寄った時
持っていくから。」
「…わかったよ。隆二くん
今、どこにいるの？」
岩「多分…いつものスタジオのはず」
「ラジャ。任せて。」
岩「ありがとう。じゃねー。」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2020年8月14日 8時
