ep 120 ページ45
『…誰にも
触れさせたくない。』
なんて……
そんな独占欲に塗れた言葉…
どう捉えたらいいか…わからない。
顔をあげると 真剣な顔
「登坂っ…ち？」
ゆっくり…登坂っちの顔が近づいて……
ちゅ
唇に 柔らかな感触を感じた
ええっ…？？？
いま、、、、キスした？？
「……な、何…いまのっ///」
臣「Reset 完了。」
「…ぇ？リ……セット？」
臣「昨日までの事は、全部忘れて
今のキスから、スタートね。」
全部、忘れて
今から スタート？？
私…おちょくられてる？？
「…い、意味がっわかんないっ！！
ゲームじゃあるまいし、そんなの
むりだよっ！ふざけないでっ！」
テンパって そう言って
身体を離した私を もう一度
ぐいっと抱き寄せて…
私の耳を自分の心臓に近づける彼氏
トクトクトクトク
少しだけ 早く感じる鼓動…
臣「俺の この音。
ちゃんと…聞いて。
ふざけてこんな事ができるなら
とっくに、そうしてる。
でも、ここの動きは…ごまかせない。」
彼の鼓動を感じる、たびに
一度ずつ 自分の体温まで
あがってる 気がした……
臣「いまはまだ…俺を
好きじゃなくていいから
俺と…つきあってくんない？」
抱きしめられていて…
彼の顔は 見えない
「ぇ……なに…言って…」
臣「Aさんが。吏桜斗さんを
忘れられない事も 知ってるし
大切な人を失う痛みは もうイヤだから
恋愛をしないって決めてる事も…
ちゃんと、わかってるつもり。」
「………！！……」
臣「それも、含めて、丸ごと全部。
俺が受け止めるから。
答えは今じゃなくて、いいけど
俺との事…
真剣に、考えてほしい。」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2020年8月14日 8時
