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ep 117 TAKAHIRO ページ42

「そんなウソみたいな話
マジで現実に あんのかよ…」









臣「俺も…そう思いました。でも、
色んな事が、納得いくんです。
彼女が、話した話と…」









思えば 今 アイツの身に

起きてる現象自体 信じがたい話

そんな 不思議な偶然が重なっても

おかしくない









「けど、それって…登坂。お前
大丈夫か?今市とライバル関係に
なっちゃうんじゃね?」









臣「…そうですね。でも、俺。誰が相手
でも 諦めるつもりないですから。」









力強い目でそう言った そして

それは…俺にも言ってるように聞こえた









だからこそ、やっぱ、コイツには

敵わないなって 思わされたし









妹が恋した相手がコイツでよかった

と心底感じた。









「…なるほどね。」









臣「タカヒロさんは…本当に…
いいんですか?」









「ん?」









臣「彼女の人格が…元に戻っても。」









「幽霊ってのとはまた違うけど
成仏させてやんないとな。」









臣「でも…タカヒロさんにとって
Aさんは、特別…ですよね。」









やっぱりか。

言葉は選んでいるものの…







後輩にまで気持ち見透かされるって

俺、どんだけ、わかりやすいんだ









「アレは妹の身体だかんな。
せっかく、姉から心臓受け継いで
生きるチャンスもらったんだ。
必ず叩き起こす!それが…俺の
役目だって思ってるよ。」









臣「…タカヒロさん。」









それに…お前にならアイツも妹も

安心して託せる。









「今の俺に出来る事は、アイツの背中
どつきまくるから、…お前は
とにかく、諦めずに何度もしつこく
かまってやって。」









臣「…はい。でも、一つだけ
気がかりがあるんです…」









「ん?何?」









臣「俺がAに逢いたくて…
彼女に近づくって…お姉さんを傷つける
事に…なりませんか?」









コイツは…消えゆく

Aの事まで、考えてくれてんのか









「ほんっと、お前。腹立つくらい
いい男だな。おい。」









臣「………」









「それについては、俺が200%
フォローする。必ず。だから、お前は
妹の事だけ、考えてやってくれ。」








臣「…はい。」









丁度いいタイミングで食事会あるし

とりあえず、放り投げてみるか。








登坂。後は任せたからな。

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作者名:ひろみ | 作成日時:2020年8月14日 8時

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