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ep80 ページ5

色んな記憶が

曖昧なくせに…

吏桜斗との記憶は鮮明で…








お母さんが言った通り…

以前…吏桜斗はそんな台詞を

言った事があった…









たまたま家で…2人

まったりと過ごしていた時…









TVから流れてきたのは…

末期がんと闘う女性の

ドキュメンタリー番組









その画面を見ながら









何気にボソッと 言った一言。









『もし…俺が死んだら、俺に悪いとか
思わず、他の男を好きになって
いいんだからな。』









「…は?何言い出すの?急に。」
縁起でもないから、やめて!」









『もしもの話だって笑 いいから、
黙って 聞いとけよ。』









「…やだ。」








そんなもしもの話、聞きたくない








ムカついたから 耳を塞いだ。









『じゃ、耳塞いだまま聞け。』









『もし万が一、俺の身に何かあった時は
俺の事は心の隅にやっていいから、
誰かにウェディングドレス、着せて
もらえ。』









まるで自分が いなくなる事を

予知してたかのような一言。








そんな話 考えたくもなかった









「…何にも 聞こえない。」









『けど、どうせだったら、俺より
カッコイイヤツにしろ。』









「…なら、もっとムリだから、
吏桜斗が着せて。」









『まあ、俺、敬浩よりイケメンだしな
そりゃぁ厳しいか笑』









「…自分で言って恥ずかしくない?」









『…聞こえてんじゃねぇか。』









「。。。もし、私より先に

いなくなったりしたら、私

一生、1人でいてやるから。」









『…お前。それ、マジ最悪な回答。』









「最悪でしょ、だったら、そんな
無責任な事言ってないで、ちゃんと
責任持って吏桜斗が、ウェディング
ドレス、着せてっ!!」









『……おう、…任せておけ。』









吏桜斗のばか…







嘘つき…。









任せておけって言ったくせに…









何で いなくなんのよ……

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作者名:ひろみ | 作成日時:2020年8月14日 8時

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