ep101 隆二 ページ26
アクシデントとはいえ
一度触れてしまった唇
何が起こったのか 脳が処理できてない
という様子の彼女とパッチり目が合う
アルコールも手伝って
気持ちはどんどん 昂り
もう 抑える事が できなかった
「…ごめん。
2度目は…我慢できない…」
俺のその言葉にも
きょとんとした状態の彼女に
俺は頭を力強く 引き寄せ
キスをした
「……ん……っ…」
甘い声を出す彼女に
理性の箍が外れ 止まらなくなる
アルコールの香りにまみれ
どんどん 刺激的に深さを増すキス
荒くなる吐息
柔らかな唇の隙間から舌入れ…
全てを絡み取るように
ヤバイ…俺…
もう 止めんの ムリ
このまま…全部…
俺のものにしたい…
そんな欲望が 渦をまく…
そんな俺の心を見透かしたかのように
ヴーン
床に転がったスマホのバイブ音が
俺たちのキスを終わらせた
「りゅぅ…じ、…くん?」
荒い息で 潤んだ瞳で
俺を見つめる彼女。
そんな瞳で見るから…
余計に 止められなくなる
「…っ…臣じゃなく
俺を見て。」
もう恋愛はしないと言った彼女
だけど…いま、亡くなった恋人と
臣の間で 揺れていると
なんとなく きづいてるから
俺が入る隙なんて 既に
ないのかも しれない
でも やっぱり俺は…
キミが 好きなんだ。
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作者名:ひろみ | 作成日時:2020年8月14日 8時