ep23 ページ48
私をじっと見つめたまま
ゆっくりこちらへ向かって歩いてくる
隆二くん
ぽんっと私のデスクに手をついて
顔の距離がぐっと近づく
隆二「俺も、欲しい。」
「…もう、新しいのはありません。」
隆二「いいよ、別に。新しくなくて。」
そう言って、私のデスクにあった
飲みかけのタンブラ〜を…スッと
とりあげた隆二くん。
隆二「コレ?」
「…あ…。」
臣「……!!」
隆二くんが飲もうとした瞬間
横からスッと手が伸びてきた。
隆二「あーっ!臣っ!!」
臣「悪いな。隆二。これは
やれねーわ。」
そう言って ゴクッと喉を鳴らして
飲み干した 登坂っち。
臣「んまっ…」
トクン…
心臓が 反応してしまった…
隆二「ズルっ!!俺にもよこせ!」
臣「絶対ヤダ。」
子供みたいな喧嘩
玲奈「えー登坂さん、そんなに
その紅茶好きなんだぁ。Aさんに
作り方教えてもらわなきゃ。」
隆二「もう、ないの?」
「残念ながら…。」
隆二「俺にも作ってよ。」
「…また、今度。」
臣「……。」
隆二「…待ってる。」
「…はい。」
臣「………。」
隆二「…あ!そういえば
占い、どーだったの?」
…げ。 またまた、嫌な予感
全員「占い?」
玲奈「あ〜それは…ちょっと
言いたくないです。」
亜嵐「ようするに、惨敗
だったんだろ?笑」
玲奈「うるっさい。」
隆二「…Aさんは?」
「えっ?!」
隆二「えっ!?じゃなくて、
何て、言われたの?」
「…いえ、特に。幽霊みたいで
何も見えないそうですよ。」
臣「………!!…」
隆二「何、それ笑」
「私にも…よくわかりません。」
玲奈「あ、でもAさんを
求めてる男は沢山いるって。」
「玲奈ちゃんっ!!」
臣「……。」
隆二「……。」
岩「……。」
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作者名:ひろみ | 作成日時:2020年7月10日 17時